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世界のカミキリ

パナマシティ/パナマ

パナマシティは観光するところがほとんどなく、恒例のカミキリ屋を探すことに。しかし、道の悪いこと。今まで訪れた世界の都市で最も歩きにくいところだ。段差だらけだったり、悪路で車イスが壊れそうだったり、信号もないし。車に轢かれそうになりながら街を歩くこと4時間。女子の美容院4件だけで。肝心のカミキリ屋がみつからない。ユニセックスが1件あったが2階だった。

治安の悪い旧市街に突入。さすがにここならあるだろうと、路上売店の親父にカミキリ屋の場所を尋ねた。紹介されたのは、店ではなく、路上に椅子を置いて営業しているカミキリだった。ええ非常に治安の悪いところ。夜は歩けないところです。先客が終わるのを待って、刈ってもらう。お任せにしたら、ずいぶん短くされた。道具は普通のハサミ。髪の毛が絡んで引っ張られ、切られると痛い。こんなの初めてだ。

カミキリ屋の親父は、きれいな姉ちゃんが歩道を通るたびに、「私の愛」「きれいだよ」と甘い言葉を投げかけていた。ここはラテン。男も女もセクシーである。しかし、カミキリ技術は乏しく、へたくそだった。バランスが悪いので、もう一度きれいにそろえてもらった。下手な刈り方に加え、ソリコミを入れられた。さすが治安の悪いスラムである。ヤンキーチックに仕上げられた。そのカミソリは使い回しだった。気付くのが遅かった。HIVや肝炎感染が怖い。 

1USドル (約120円)     200302月

  

カミキリを終えた後、その奥の道を歩くと、常設店をやっと発見!それも2件たてつづけに。やはり旧市街は商店も密集しているし、あるよね。それにホテルに帰ったとき、ホテルから50メートルのところにも、ちょっと高級な伝統的な男性専用カミキリ屋があったのに気付く。うーん、無理にスラム街で切ることはなかったか。まあいいや。

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