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共産主義の名残(1)

 
1996/08 - 09

ウィーン / オーストリア


■ミュージカルチケット購入での一悶着

ウィーンに来たのだから、オペラでも鑑賞しようと、オペラ座近くのチケット売り場に行った。
最初は、シェーンブルク宮殿の夏の風物詩である野外オペラを見るつもりが、
ドイツ語でもストーリーがわかるディズニーミュージカル「美女と野獣」に心を変え、列に並んだ。

ようやく私の番が廻ってきた。

 
  「車イス席はありますか? チケットをください」
  「車イス席はあるが、介護者席があって、2人でないと売れない」 「お前は一人か?」

  「そうだ。一人で見る。売ってくれないのか?」
  「ダメだ。一人では売れない」 

  「なぜ? 一人で見ては行けないの?」
  「二人じゃないとダメだ」


困った。車イス一人では見れない。得意戦法「周り巻き込み作戦」で周りの人にも同意をえて
主張するが、券売員は首を振らない。こうなれば、お金はかかるが、奥の手を使うしかない。


  「それでは、私と介護者2名分のチケットをくれ」

  「誰もいないじゃないか、売れない」


な〜に〜!!

しょうがないので、後ろに並んでいた人が、私の連れを演じることになった。
その人が介護者ということにして購入ができた。 ほんま、なめとるのー。

その後、一緒に見にいってくれそうな日本人の一人旅の人を探したが見つからず、
二枚の切符を持って、一人で寂しく劇場に行った。

で、劇場は段差は入口に少しあるだけで、車イス一人で行っても簡単に観劇ができた。
なんのことはない。座席も、アリーナ席の最後方に用意されていて、快適に見れました。

なぜ、車イス一人のチケットを売ってくれなかったのだろう。融通の利かない人だ全く。

wien03.jpg (25478 バイト)


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