■夜行列車
モルドバからの列車。一等席だけあって広くて豪華。車掌さんに声をかけて担いでもらった。
同室の人は、ロシア人女性であった。 「着替えるから外に出てくれる」と言われたが、
車いすの私には難しい要求。見ないように後ろを振り向くことで、彼女は部屋着に変えた。
深夜。モルドバ出国のとき、出国税
8Lei(80円)を支払わされた。
10Lei札を出したが、お釣りをくれなかった。一方的。小銭が少し残っていたので良かったのだが、
同室のロシア人女性は、何も支払っていなかった。言葉も通じないし、よくわからない出国税。
ウクライナも日本人はビザ不要となったので、入国は簡単。時代は変わりました。

翌日の正午過ぎにキエフ駅に到着。列車はモスクワまで行くので、更に多くの乗客が乗ってきます。
モルドバから乗ってきた人は、外で休憩。猛暑のため男性陣は上半身裸ばかり。

さて、どうやって外に出ようかと思っていると、ホームにエレベーターがあった。
しかし鍵がかかっていて動かない。インターホンがあるので、押してみても反応がない。 やっぱり。。。

仕方なく、長い長いホームを移動して、端までいくと、ありましたスロープが! これで横移動ができる。
お腹が痛かったので、さっそくトイレを探した。列車の車内は狭いので、車いすは動けなかった。
一般トイレの掃除のおばさんは、車いすの私が中に入るのを静止。入るな!と意思表示。
和式しかないのかもしれないが、あまりにも冷たい。

10以上の島型長距離列車ホーム、8つの終着駅型近郊列車、地下鉄がある、巨大なキエフ駅。
探索すると、メインターミナル南端にある待合室の一角に、車いすマークを発見。
車いす、高齢者専用の待合室となっていた。ゆったりとしたソファがありくつろげるようになっている。
受付のおばさんがいて、列車への介助なども受け付けているのかもしれない。
奥には、車いすでも使える広い洋式トイレが2つ。バリアフリー設備があることに驚きでした。

■キエフ観光
キエフ市の人口は、272万人(2007年4月)だが、実感としてもっと住んでいるのじゃないかと思う。
郊外にどんどん高層アパートが建設され、中心部も多くの人で賑わっていた。
市民の足は、メトロ(地下鉄)とバス。
料金はどちらも 0.5UAH(10円)。共産主義の名残から、ほとんど無料に近い料金。
よって人々は歩かない。短距離でもメトロやバスを使う。タクシーは交渉制で、値段は安くない。

住宅街をうろちょろしていると、大麦ジュースの屋台を発見。やっぱり美味しいです。
そして、床屋も発見。なんだかカジノのような外観。派手です。

キエフ市内観光の目玉といえば、ぺチュルスカ修道院(通称:ラウラ Lavra)。キエフ正教会の本山。
メイン入口は、坂、坂、坂。 さらには凸凹の石畳。

オリエンテーリングの世界大会に一緒に参加する仲間がいたため、後ろを押してもらいながら、進んでいく。
ローカルの敬虔な女性は中に入るときは、髪の毛を隠すなどしていたりする。
神聖なる雰囲気も、気軽に市民がお祈りにきていた。

内部の大聖堂などを見学するが、別に段差のない入口があったことを発見した。新しく作ったようです。
大聖堂の周囲は段差がないので、車いすでも十分に観光できるのだが、
残念なのは聖堂内に入るのに階段があること。外からしか楽しめない。頼めば誰かが手伝ってくれるだろうが。

ぺチュルスカ修道院を満喫して外に出ると、ノンステップバスが止まっていた。あわてて乗り込んだ。
この24番バスは、観光客にとっても便利。しかもバリアフリー!
キエフ中央駅−オペラ座−ミカエル教会−独立広場−ぺチュルスカ修道院と、主要なところを巡る。
とはいえ、運転手は何も手伝ってくれない。周りの乗客も親切でないのは、やっぱりウクライナ。
ちなみに、旧市街のドニエプル川沿いに行く、62番バスも全てノンステップ。
観光ルートを最新型バスにしてくれているのは、とっても嬉しい。

24番バスをうまく活用すれば、観光も容易に! ミカエル教会をバックに記念撮影です。

こちらはソフィア大聖堂。いろんな教会があるが、オーソドックス(正教会)のため、地味である。
やはり教会はカトリックの荘厳さが、観光をするのには一番。 キエフでも教会巡りに食傷気味に。

市内の中心「独立広場」は、とっても大きい。さすが旧共産国。
ここでオレンジ革命が起こったのですね。テレビで見ていた映像の場面に立てたのは嬉しい。

アンドレイ坂も凸凹で傾斜がきつく、車イスが壊れそうに。ケーブルカーも階段があり、車イスにはNG。
道には、ごみやガラスなど散乱しているので、パンクの恐怖があったが、なんとかパンクせずに済んだ。
住むとすれば、エアー(空気)タイヤは無理、ソリッド(固体)タイヤにしなければいけないような路面であった。
■トレイル・オリエンテーリング世界選手権
ウクライナへ来た目的は、トレイルオリエンテーリング世界選手権に出場すること。
私はパラリンピッククラスの日本代表なのだ。旅費は自腹です。

会場となる、ドニエプル川の中洲にある公園へ。
ビーチで泳ぐ人、日光浴をする人、昼寝する人、市民の憩いの公園だが、マッチョな人々も多数。
手作り感満点の野ざらしトレーニングマシーンで、黙々と体を鍛える人々。無料で使えるのです。
上半身裸なので、最初みたときは、ゲイの交流場かと思ってしまいましたが、単なるマッチョクラブでした。

トレイルオリエンテーリングの本番前日は練習日。
現地スタッフに美女がいたので、写真をパチリ。ウクライナは美人が多いのです。

市内へ移動して、オリエンテーリング世界選手権の開会式に参加。警察のブラスバンドが、パフォーマンス。
  
各国の選手を誘導する女性達。民族衣装がとってもかわいいです。
手にもっているのは、パンです。

開会式のパフォーマンスで感動したのが、車イスのダンス。プロかもしれない。
一組目はクラシックダンス。二組目はラテンダンス。優雅で激しく、さすがバレエの国。

宿舎となったのは、現地のリハビリテーションセンター。郊外にある寮みたいな収容施設。
バスルームは大きくて、車イスでも入れます。シャワーを浴びるための椅子も備えつけ。
至れり尽くせりの豪華バリアフリー施設は、日本だけです。

競技の結果、1日目は、29人中
21位と悪い結果に。2日目は29人中 9位とまあまあ。
芳しくない成績でした。うまくいきませんでした。

良い成績を出すのは諦め、またもや美女をパチリ。
自動車が競技地域に入ってこないように、見張りをしている警察官。こんなにセクシーなのは反則です。
ミニスカートが短すぎです。仕事せず、携帯電話でおしゃべりしていても、許しちゃいます。

第4回トレイル・オリエンテーリング世界選手権。パラリンピッククラスの優勝は、イタリアのロベルタでした。
左足首が人工関節なのが障害です。見た目ではわからない。

オープンクラスの表彰式。優勝は伏兵スロベニアの選手。初出場で初優勝。
日本の大久保選手は6位で見事に入賞を果たしました。

パラリンピッククラスの国別団体戦。
優勝は強豪スウェーデン。2位にロシア。3位に地元ウクライナが入って、開催国の面目躍如。

オリエンテーリング世界選手権に参加したキエフの滞在。交通マナーの悪さに辟易しました。
交差点は入ったもの勝ちで、譲り合いはゼロ。一方通行逆走も気にしない。
あげくは、選手スタッフを輸送するミニバンが歩道を走って、他車を追い抜かすのには唖然でした。
お願いだから、歩行者を引かないで欲しいと願いました。
英語が通じない、キリル文字、バリアフル、悪い交通マナー、ウクライナの旅は大変です。
■リビウ
世界選手権が終わると、ウクライナの古都リビウへ移動。
キエフより、歩道のカーブカット(段差解消)が多かったような気がする。旧市街は、まあまあ歩きやすかった。

リビウ駅では、ポーランドのクラコウへ行く国際列車のチケットを購入。 232UAH(5500円)と、安くない。
夕暮れで、リビウ駅が幻想的に映し出されました。

ホームをチェックすると、台車用のスロープが取りつけられていました。
同じ旧ソ連のウズベキスタンで、とてもよく見たスロープです。
傾斜は急で、幅も狭いですが、車イスを担がれるよりはずっと楽。
電車に乗るとき、力のありそうな男性に声をかけて、押してもらい、無事にホームへと行けました。

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