講演案内 旅グルメ レジャー情報 搭乗拒否問題 リンク集 問い合わせ

Travel for All トップページ目指せ100ヵ国!車イスでの世界旅行in English

旅コラム バリアフリー安宿情報 世界のバリアフリー事情 世界のカミキリ コカ・コーラ 旅のランキング

 
月夜の砂漠(3)

 
2005/11

ラクダ・ツアー / モロッコ


いざ、サハラ砂漠へ

レンタカーを走らせ、サハラ砂漠の入口の町エルフードへ。
昼食をとりながら、夕方に1泊2日のラクダツアーに参加できたらいいなと考えていた。
すると案の定、呼び込みがいて、彼の話に同意。値段も一人300ディナール(4800円)と納得。
こちらが車イスであることを気にしていないので、車イスでの参加も問題ないだろうと判断した。

そのまま呼び込みと彼の友人を車に乗せて、砂漠ツアーの出発点メルズーガにあるホテルへ移動。
土砂漠に残る轍をピスト走行する。砂漠でのパンク経験があるので慎重に運転。
何もない砂漠を走るのは緊張する。四輪駆動車でないので砂地でのスタックも怖い。

約1時間。砂漠走行を楽しむ余裕はなかったが、問題なく到着。
時間があったので土産屋兼博物館に連れていかれて、ベドウィンの暮らしぶりをみた。面白かった。
チャイを飲んでも、結局何も土産を買わなかった。絨毯はペルシャやトルコの方がずっと美しい。

  

夕方の4時。いよいよ出発の時間。
参加者は、スカーフを巻いてベドウィンになって、それぞれのラクダにまたがります。

  

私のラクダはどれかな?
ツアー責任者の水色衣装の人が、がっちりした大きな安定感のあるラクダを私のために選んでくれました。

ラクダは、膝をつけば低くなります。
車イスを横につけて、お手伝いしてもらいながら、よいこらせ! 無事にまたがりました。

  

緊張の一瞬。ラクダが起き上がります。
腕をしっかりつかんで転倒しないように注意。ガイドが補助してくれているので安心です。

でも慣れれば、立ち上がり、座ることも怖くありません。
ラクダの動きに併せて、前傾、後傾姿勢をとればいいのです。砂丘越えもそれで大丈夫。

いよいよサハラ砂漠へ。妻と一緒にタンデムライド。
車イスはスタート地点へ置いたまま。砂漠に持っていてもどうせ動けないからです。

24時間いつでも側にあって、私の体の一部になっている車イスがないのは初めての経験。
なんとも不思議な気分で落ち着きませんが、ラクダツアーの楽しさが不安をかき消します。

ツアーの参加者は、私と妻の2名以外に、スペイン人8名、米国人1名。
一列に並んで歩いていきます。ガイドは裸足で砂漠をひたすら歩きます。我々は優雅なもの。

  

サハラ砂漠の風紋。夕日に照らされる影。美しいの一言。
この先、延々と砂漠が続いているのでしょう。自然が作り出す国境ですね。この先はアルジェリア。
砂漠に住む民族ベドウィンは、国境を気にせず生活。交易などで生計を立てています。

ラクダは想像したより、とっても快適です。
ロバや馬はバランスを取るのが大変ですが、ラクダは胴体が太いので安定感があります
腹筋や背筋がきかなければ危ないかもしれませんが、腕の筋肉さえあれば大丈夫だと思います。
バランスを保つため、普段使わない筋肉を使っているようで面白いです。

ラクダに乗って1時間半。だいぶ奥に入ってきました。
そろそろ日が沈むころ。一旦、ラクダを停めて、夕日の見える砂丘に皆が上っていきます。
歩けない私は、そのままラクダに乗って待っています。その間にラクダの上で尿をしました(笑)。

  

上記3枚の写真は、妻が撮影しました。私は砂丘には上れないので夕日は見ていません。
歩くときは、靴を脱いで裸足がいいでしょう。砂漠に沈む夕日。素晴らしいですね。

もう日が暮れています。もう少しでキャンプする地点に到着というとき、エンジンの轟音が!
チューンアップされた改造車が砂漠を走っています。
パリ・ダカール ラリーの練習です。豪快です。世界の金持ちの遊びは桁外れですね。
45度の斜面を上ったり、転倒して死なないか、見ていて怖いです。無茶してスタックしていました。

キャンプ地での朝。
テントの中に入るのは面倒だったのと、星空が綺麗なので、寒かったけど外で寝ました。
気持ちいいです。最高です。

上写真は、妻の撮影したキャンプ地の様子です。
西側に大きな砂丘があり、そこに上って朝日を眺めることができます。
キャンプ地は、他のホテルも運営しているのか、共同利用なのか、いくつもあります。
どこのツアーに申し込んでも、結局はここに集まって宿泊することになるのだと思います。

ふと周りをみると、ベドウィンの子ども達がちょこんと座っていました。
お土産ものを並べて売っていました。でも、しつこい勧誘はなし。見ているだけ。
彼らはどこに住んでいるのか? 少なくとも見える範囲に集落はなし。
毎朝、砂山をいくつも越えて、売りにきているのでしょうか? 心がキュンとなりました。

さあ、キャンプは終了。
片づけをして、砂が髪の間に入らないようにスカーフを巻いて、出発です。
もうラクダに乗るのは慣れました。とっても楽しいです。

出発点のホテルへ戻ると、スタッフが、私の車イスも持ってきてくれ、ちゃーんとありました。
たった1泊のお別れも寂しかったです。

しかし、ラクダツアーから戻って、なによりも落ち着くはずの車イスの上が快適でない
こんなことって初めて。ラクダの上では通常、使うことのない筋肉を使って姿勢を保っていたのでしょう。
まだまだ自分の体に使っていない潜在筋肉があることに驚きです。いいリハビリになりました。
人間の身体はかくも不思議だと感じた次第です。


NEXT  目次 / 旅コラム

Travel for All トップページ