■長い研修旅行のはじまり
フィリピン研修旅行の最初の目的地は、BAYANという組織だった。
BAYANのリーダーであるサンチャゴさんの話を通して私達は、フィリピンの概況を知ることができた。
まず、BAYANという団体は、日本語で訳すと「新民族主義同盟」とすごい名前になります。
1985年に設立され、メンバーは約150万人。
労働組合、農民運動、女性団体、漁民団体、教員組合など17のセクターをまとめている組織で、
マルコスからアキノに政権が変わるとき政治を動かした大変影響力のある団体です。
BAYANの方針は平和主義、民主主義を求めて、
アメリカや日本の資本主義国の帝国主義的支配に闘うことです。
サンチャゴさんの話のなかにも、たびたび資本主義や新植民地主義という言葉が登場し、
私も初めて「capitalism(資本主義)」という英語を覚えたのでありました。
また普段、日本で生活していて資本主義なんて考えていなかったけど
いわゆる植民地的に、低賃金で働かされる一般の人が、
一部の金持ちだけが日本やアメリカの企業、国と結びついて彼らを搾取している構造をみせつけられ、
(日本でバナナを安く買えるのも彼らの低賃金労働があってのことである)
この研修旅行で資本主義について考えることになる。

■フィリピンの概況
フィリピンには、2つの階層がある。
1つは大規模なビジネスで外国の資本主義に関わる支配層であり、これは国民の1%だけである。
もう一方は、労働者(15%)や農民(70%)で、
最近は小規模ビジネスに関わる中間層(10%)が出てきている状況である。
国民の70%は貧困層であるといわれており、
企業も半数以上が一日の最低賃金145ペソ(580円)を支払っていない状況です。
労働者のうち、16%は失業、28%は不完全雇用の状態ということです。
多くの人が日本やシンガポールやアラブなど出稼ぎに行って仕送りしている状況です。
そして、優秀な人材も海外に流出しフィリピンには残らない問題もあります。
■フィリピンの政治
国民は皆、政治意識がとても強く、日本とはえらい違いです。労働者も政治について語ります。
しかし聞くたびに私はいつも疑問に思うことがありました。
それは「理想論であって、現実はどうなの」。
厳しい言い方ですが、彼らの論理、考えはとてもすばらしい。
しかし現実が伴わないのではないか。
実力が伴う前に頭ばかりがでかくなり体がついてこない。
先進国の豊かな生活にあこがれるが、現実は理論だけが空回りで搾取されるだけ、
そんな矛盾に悩んでいるのじゃないかと。日本人に立派な政治意識があればいいのになと感じます。
サンチャゴさんの話によると、理想は高くても国民は選挙の際に、3G
Guns(銃) / Goons(ちんぴら) / Gold(脅し、買収)の状態であるという。
1%の支配者層は、選挙の前には、貧困な人々を買収し、銃とかで脅す。
選挙後は、不正に票を数えるのだということです。
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