■ボラカイ島への長い道程
密度の濃かったフィリピン旅行の最後の3日間は各自の自由行動だ。
12名の中の8名が、リゾートライフを楽しみにいった。
目的地は、ボラカイ島。某旅行雑誌の選ぶ、世界で最もきれいな海に選ばれたこともある島だ。
マニラから飛行機でカリボに飛んで、自動車に乗り、港で船に乗り、島に行く。半日作業だ。
当初、私は、時間がないし、セブ島とか近場のリゾートに行こうよと主張したが、
この旅行のリーダー伊藤氏、その他メンバーの強い意向もあってボラカイに行くことになった。
さて、朝はやく、マニラ空港に向う。
すると私の大好きな気の強そうなお姉さんが話しかけてくるではないか
「ボラカイに行くなら、ツアー手配しなさい」と。 何でも、ここで予約しないとボラカイには行けないらしい。
クラスメイト達は、カリボ空港についてから、手配すればいいやというが、
彼女の言うことによると、マニラでしていかないとダメらしい。
みんなでもめた結果、旅なれた私は人を信用する大切さもしっているので、強引に申し込むことにした。
結果、カリボの空港にはツアーデスクはなかったし、空港からボラカイまでの道程は大変だったので、
マニラ空港での選択は正しかった。
そして、飛行機を待つことにする。
しかし、風雨が強いらしく飛行機が飛ばない。本当に行けるのだろうか?
しばらくは飛びそうにもないので、空港の外に出て、散髪してくつろいでいた。

ようやく、飛行機が飛び、カリボ空港に着いたのは、日も暮れかかる夕方だった。
朝早くに起きて、ツアーを申し込む込まない、飛行機が飛ぶ飛ばない等、
私たち8名一行は、フラストレーションも溜まっていて暗い雰囲気だった。
私は、散髪をして気楽であったが。
さて、カリボ空港からワンボックス車に乗りこみ、アスファルトの多くが剥れている凸凹の道を
車は、100km以上で飛ばす。道には歩道がないので、歩行者や子ども達を轢いていく勢いであった。
年間、この道で何人の子どもが交通事故の犠牲になるのかと考えてしまった。
2時間ばかりぶっ飛ばして、ボラカイ島に渡る船着場に着いたときには日が完全に暮れていた。
■上陸大作戦
ボラカイ島に渡る船着場で下ろされるが、どこに船があるんだろうかと一同不安になった。
明かりの一つもない。桟橋もない。
しかし、よく見てみると、懐中電灯で照らされて、ボートが3隻ビーチにつながれている。
そこに乗りこめと叫ぶ声。明かりが刑務所のサーチライトみたいに海面を照らす。
ちょっと待て。 船というのは、ボートなの?

桟橋があって乗りこむのじゃないの? ビーチから歩いて船に乗りこむの?
他のツアー客の西洋人達も靴を脱いで、ズボンをたくし上げ、ジャバジャバビーチに入っていって乗りこむ。
女の人や高齢の人は、手を引かれてボートに乗りこむ。大きい荷物はポーターが運ぶ。
さてはて、私はどうやって乗ろうか?
おんぶでは乗れない。体が濡れてしまう。肩車してもらわなければいけない。
クラスメイトは、重たい私を肩車は難しいだろうから、西洋人のツアー客にヘルプしてもらうことにした。
この辺、すばやく対応するのは我ながら才能かな。
優しくて背の高いイギリス人が快く肩車をしてくれて、どうにかこうにか、ボートに乗れた。
懐中電灯だけが光る暗い騒がしいビーチ。
状況は最悪だが、逆転の発想で、ミッドウェイ上陸作戦の気持ちになって困難を楽しんだ。
ボートがボラカイ島についても、やっぱり桟橋はなかった。各々ビーチを歩いて降りなければいけない。
ホテルが決まっていれば、そのホテルのビーチで下ろしてくれる。
我々は公共ビーチで降ろされ、今度は、ボラカイのフィリピン人ポーターに肩車してもらった。
着いたのは夜中。ホテルは予約していないので探さないといけない。ここでも大揉めした。
高いだの、安いだの、即決しようだの、じっくり探そうだの、別れて泊まろうだの・・・
8名全員の意見がまとまることはない。皆のイライラが頂点に達していた。
「どうして喧嘩するのよ」と、泣き叫ぶ女子がいた。
「俺は勝手に泊まってくる」と、別行動をとろうとする男子がいた。
いろんな声が飛び交うなか、なんとか宿泊先が決まった。
朝から夜まで一日の団体旅行と大喧嘩。それも今となっては、良い思い出だ。
さて、ボラカイの海は、やっぱりめちゃくっちゃ美しかった。
スキンダイビングで自由に泳ぎました。苦労して来たかいがありました。
桟橋がないのは、海を汚さないためなのかも知れません。
足を濡らしながらボートで行くのもリゾート気分を盛り上げるためかもしれません。
すべてのものが船で運ばれる、南の小さな島のリゾートです。
ただ、車イスで行くのはちょっと無謀であります。ボートの乗りこみが大変だからです。
行きたいけど、二度と行けるとこではありませんね。

■ボラカイのボーリング場
ボラカイ島のレジャー施設にボーリング場がありました。そこには特別ルールがあります。
通常、1フレーム2投の、10フレーム1ゲームですが、ボラカイでは、1フレーム3投なのです。
なぜか? ピンを並べる作業が人力なのです。上から手が出てきて、ピンを並び換えるんです。
その作業を繰り返さないために、3投する特別ルールになってました。
3投できるので、ボーリングが苦手な人もチャンスあり。
ボラカイで最高スコアを叩き出そう!!
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