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台湾講演ツアー

2008/10


台湾にある福祉財団「エデン」が、障害のある人も自由に旅行ができるよう
 環境を整える運動を積極的にしています。この動きはアジア全体に広がっています。
 私の英語版ホームページを見て、仕事の依頼をしてくれました。


イベント参加

台湾へと向うエバー航空の飛行機は、キティちゃんジェットだった。機内食も、キティちゃん。キティちゃんは、台湾で大人気なのです。驚きました。

最初の仕事は、財団主催のシンポジウム。私の基調講演の他、台湾の車いす3名それぞれの旅行体験を発表。そして座談会。

 

台湾では、原付バイクの後輪に補助輪をつけたバイクがたくさん走っていました。政府が改造の補助金を出してくれるそうです。ポリオの人など多くの人が移動手段として利用しています。今まで見たことがない代物です。おそらく台湾だけだと思います。

 

日本でも、世界でも、技術や部品を輸出して欲しいものです。とりわけ途上国ではとても良いでしょう。シンポジウム終了後に試乗させてもらいました。スピードはバイクと同じ。なかなかスリリングでした。


台湾人と日帰りツアーへ

日曜日。リフト付きバスを使って、現地障害者との1日観光ツアーに行きました。台湾の北東部。宜蘭に、昔ながらの木の草履を復興し、観光化している村がありました。

海鮮料理の昼食後は、伝統芸術センターへ。台湾の古い町並みが再現されています。新しい観光スポットなので、バリアフリーも行き届いております。

魚の結婚式が、伝統芸術センターの目玉です。毎日、広場にてショーがあり、会場を練り歩きます。

私はダスキン愛の輪基金22期生として、米国に1年間研修に行きましたが、愛の輪基金は海外研修生の日本での受け入れもしています。今回のツアーには、台湾の海外研修生6期生と8期生の女性が参加していたので、話が弾みました。


台北にある 景文化技大学での講演。パワーポイントのスライドショーは中国語で作成。日本語で話して、通訳が中国語で話します。内容は、バッチリ伝わりました。旅をしたい。そこに壁がないのは、世界共通ですから。

 


台中市長

台中に移動。2007年に開業した台湾新幹線(高鉄)に乗車。台北駅のみ、エレベーターが直接ホームに行くため、駅員の誘導が必要です。台中駅、佐営(高雄)駅は、空港みたいなデザインで壮大です。

日本の新幹線をモデルとして作られています。車内アナウンスまで、日本と同じでした。バリアフリー設計も日本風なのが特徴です。7号車に、車いす席が4つ用意されています。3列2列の座席を、1列1列にして、スペースを確保しています。係員が介助をしてくれるシステムです。日本の新幹線のように個室(多目的室)はありません。その分、トイレが広くなっています。

日本では、2席+多目的室(個室)ですが、4席ある台湾の方が優れていると私は思います。広い改札もあります。日本にはありません。障害者用トイレの構造は日本そっくりです。台湾ではアメリカ型の対応トイレ(普通トイレの中に作る)が一般的ですが、台湾新幹線は日本風です。

電車に乗るとき、台中駅に着いたときなど、テレビ、新聞、雑誌、多くの取材を受けました。世界88ヶ国を旅した日本の車いすの旅達人が、台湾新幹線に乗った!という内容が主です。バリアフリーもバッチリ! 台湾新幹線で便利になったと、鉄道会社の広報も含んでいます。

テレビでのニュース映像。

大学での講演前に、台中市長を表敬訪問しました。頭が特徴的で、ひらきなおってユニークな政治広報活動をしており、活力がある方です。私をダシに、エデン財団の方は、ここぞとばかりに市長に対して要求を言います。したたかです。

静宜大学での講演です。多くの方が聞いてくれました。


高雄市長

高雄市に移動して、女性市長を表敬訪問。女性らしく福祉に力を入れています。目玉政策の一つが、市庁舎の1階の「市民なんでも相談室」。コールセンターの職員として、10名以上の身体に障害のある人(主に車いす)を採用しています。台湾初ということですが、日本でも見たことがありません。素晴らしい試みです。各地で真似て欲しいです。

高雄餐旅学院での講演です。格好いいポスターを作ってくれました。


その後、大勢の入場者で賑わうイベント、台北国際旅展への出席と講演。アジア太平洋 アクセシブル・ツーリズム会議への出席などをして、帰国しました。明るいスタッフ、美味しい食事、気持ちいい足裏マッサージ、忙しくも充実の9日間でした。


現地メディアでの紹介

※この講演ツアーがきっかけで、1年後、翻訳本が発売となりました!


2000年 最初の訪問 / 2009年 出版キャンペーン / 旅コラム

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