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草津温泉 & 白根山

2007年

群馬県北西部にある日本を代表する温泉地「草津」。知人と3名で訪問。自動車を天狗山第1駐車場に駐車。無料なのが嬉しい(冬季の土日・祝日と年末年始のみ有料)。「西の河原露天風呂」を目指して、道を下っていく。 途中に「鬼の相撲場」を散歩。ボードウォークが一部分だけ整備されていたが、入口付近が段差あり。ちょっと残念。線としてバリアフリーして欲しいなあ。

 

舗装されていない、ガタガタ道を下っていくと、「西の河原露天風呂」が見えてきた。下から廻って入口に到着。傾斜がきついので、車いすを押してもらわなければならない。「西の河原露天風呂」の脱衣所までは階段があった。内部は階段がないため、担いでもらって入ることにした。料金所のおばさんも了承してくれた。大人500円。ちょうど若い男性のグループがいたため、彼らに声をかけて、4人で車いすを担いでもらった。感謝感激。

 

じゃんじゃじゃーん。150坪の大露天風呂。山並みを眺望しながら温泉満喫。平日の朝なので貸切状態!泉質は、塩っぽい。強い酸性のため顔をつけるとちょっと痛い。でも、気持ちいい!

 

温泉を出て、西の河原公園を湯畑へと下っていく。遊歩道が石畳になっており、車いすでも通行可能!嬉しい!石畳のためガタガタだが、観光地なため景観や、歩き心地に配慮しているのでこれで良し。急坂には手すりも整備され、明らかにバリアフリーを意識した整備です。有り難いです。皆さん、観光してください。

荒涼とした河原。エメラルドグリーンの美しい色。地獄の風景のような温泉噴出し。見所満載です。通常はこの道を上って来て、「西の河原露天風呂」に行くのだが、逆に来てしまった。でも、下りだから楽です。

 

遊歩道を下っていくと、公衆トイレがありました。素敵なデザイン。バッチリ車いす対応トイレもありました。スロープも整備されていましたが、そこに続く道が凸凹。大きな段差あり。

歴史ある草津温泉。散歩が楽しい。しかし坂が多いので車いすは大変。温泉街には地元民が日常利用する無料公衆浴場がたくさんあります。ローカルな雰囲気が楽しい。湯畑そばの「白旗乃湯」は、段差わずかで入場可能。内部も少し段差がありますが、車いすでも入りやすかったです。帰りは、バスターミナルからタクシー(ワンメーター)で、自動車の停めてある駐車場へ戻った。

 
 


さて、草津温泉から更に奥へ。白根山を目指す。植生の変化、活火山の荒涼とした山肌、豪快で雄大な道に圧倒される。

標高2160メートルの白根山に到着。駐車場から近道して登山道へ。活火山のため登山道以外は侵入禁止。登山道はガタガタではあるが舗装されていたため、車いすでもなんとか走行可能。ただし傾斜がきついため介助が必要。

約500メートル。徒歩10分。最後の急な登山道を上がりきると、「湯釜」と呼ばれる山頂の湖に到着する。自然が作り出す湖の色は本当に神秘的。車いすでアクセスできて感激!

しかし、山麓のレストハウスからの登山道の出発点には階段がありました。駐車場からの近道をしたため往路は通らなかった。もしレストハウスから来ていたら、登山道を進むことは諦めていたことでしょう。駐車場からレストハウスへは、階段横にスロープが整備されているのに、登山道への階段にはスロープがなしとは不思議。車いすでは危ないからスロープを作っていないのでしょうか? ガタガタで急な坂道ですが、車いすでも登山道を楽しむことが出来るのに残念です。