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東横イン ハートフルルーム 2007年
2006年1月、大手ビジネスホテルチェーン、東横インのホテル不正改造問題が明らかになった。
法律や条令を通すため、一旦作った身体障害者用客室や設備を、後に一般用客室などに改造していた。
その悪質性と、社長の横暴な会見などが批判の対象となり、大きな社会問題となった。 私のところにも、この件に対して多くの問い合わせがあった。
そんな法律や条令が機能していたのか!と驚いたのが率直な気持ち。
出張などで日本全国のホテルに車いすで宿泊するが、バリアフリー客室なんてほとんど存在しないとの実感があったからである。 至れり尽くせりの福祉施設のような設備を、民間に同じように求めるのはどうかと思う。
海外のバリアフリーのように、簡単な改造や配慮で、車いすや障害のある人も利用しやすい部屋があれば良いのだが。 この事件をきっかけに、多くのホテルでバリアフリー化が真剣に取り組むだろうと予測された。
東横インも全てのホテルでバリアフリー客室が出来ることになるだろうから、素直に喜んだ。
値段が安くて、インターネット環境が良く、全国の都市にあるため、私も利用することが多くなるだろうと。 そんな東横インに、ようやに泊まる機会が訪れた。
東京出張。都心部で、自動車が停めれて、安価で、バリアフリー、「東横イン日本橋人形町」に泊まることになった。
調べてみると、「ハートフルルーム」という名称の部屋を整備しているとのこと。値段も通常と同じで安価。 
※東横イン ホームページ よりコピー
「東横イン日本橋人形町」では、201号室が、ハートフルルームであった。
館内図をみると、2つの部屋をひっつけて1つの部屋にしてスペースを確保。めちゃくちゃ広い部屋。
大きな浴室・洗面・トイレと、2つのベッドが置いてあった。ツインの部屋のため、シングル料金より少し高かった。
当事者参画したため、様々なところに配慮がされていた。
シャワーチェアー、マットなど、細かい備品の工夫もあった。電動車いすでも十分に入れる広さ。 
しかし、シャワーチェアーが一番上にかかっており、車いすの私は届かなかったため、フロントにお願いして降ろしてもらった。
一応、下にもかけるところが付いてあるのだが通常は上にかけてあるのだろう。
思い切って上のシャワー掛けをなくして、低い位置だけにすれば良いと思うのだが。 福祉施設並みの豪華で十分な設備。安価な宿泊料金。これはこれでとても有り難いのだが、問題もある。
この浴室が臭いのだ。排水の臭いが充満しているのだ。日本の他の障害者用客室でも全く同じ。これは解決していないようだ。
水がこぼれても流れるように排水をよくしている、多くしているのだが、配管から臭いが上がっていると推測される。
これではリラックスできない。まるで病院のようである。
また、部屋には「非常用呼出ボタン」が、4つもあった。
肘でも間違って当たって押してしまわないか、ちょっとドキドキした。
そもそも「非常用呼出ボタン」は必要なのだろうか? そこまでホテルはしないといけないのか? 病院じゃないのにね。 最初、「ハートフルルーム」という呼称は、とても素敵だと思った。だから結構、期待していた。
しかし、従来の障害者用客室とほとんど変わらず、病院みたいな部屋だったのは残念であった。
もっと自然なバリアフリーって、出来ないものだろうか?
ところで、東横インは、「ハートフルルーム」を、実用新案登録 第3127972号 を申請していた。
(申請するだけで権利化される実用新案は、特許ほどの権利はなく、効力期間は6年間) 東横インが、お金をかけて考えて開発した「ハートフルルーム」でがあるが、権益確保するのではなく、
他のビジネスホテルがバリアフリーの取り組みをする際に、このアイデアと考えを利用できるように、社会に還元して欲しい。 実用新案登録をしていることは、バリアフリーさえも自分達の利益しか考えない姿勢。事件が起きた企業姿勢を垣間見た気がした。
安価で便利なビジネスホテルを全国に提供し、多くの利用者がいる(脅威の稼働率)ことは素晴らしいが、
すべてを金儲けだけで考えるのではなく、社会の一員としての公共心をもって、大きな心で経営していただきたいものである。
※参考リンク : バリアフリー対応客室 / 考察 ホテルの車いす対応部屋
脊髄損傷で車いす
キーヤン
さんからのメール
私も、熊本の東横イン「ハートフルルーム」に泊まったことがあります。2006年の秋です。
当初はあまりにもハートフルルームの値段が高いので、普通のシングルを予約していました。しかし、支配人の配慮で、
「その代わりお客様の目で、これで良いかどうかをチェックしてください」という条件付でシングルルームと同じ値段になりました。
やはり、病院のような雰囲気。もっと値段を安くてシンプルなつくりにできないものかと感じました。
一応、支配人には低コストでシンプルなプランを提案しました。
バリアフリーなサービスで利益を追求するのはいいですが、設備を自分達のものだけにするのは私も賛成できません。
もっとシンプルにバリアフリーを考えられるホテルが出てくるのを期待したいです!
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