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雲仙普賢岳

2007年

1991年に噴火による火砕流で大きな被害のあった雲仙普賢岳。あのときのニュース映像は鮮明に記憶しています。長崎で開催されたトレイルオリエンテーリング日本選手権の帰り、地元民の勧めもあり、知人達と雲仙温泉に宿泊しました。

雲仙温泉は、硫黄の匂いがプンプン。いたるところで地獄と呼ばれる火山ガス噴出地帯があります。よく整備されており、車いすでも見学可能なようにバリアフリー整備されていました。嬉しい限り。もちろん階段があったり、山のため急斜面であったり、段差があったりするところがありますが、十分な配慮です。点字ブロックは、観光地のためか景観に配慮されていました。

 

雲仙普賢岳を眺める仁田峠。ケーブルカーや登山道があります。有料道路なのですが、ミヤマキリシマが咲き乱れる季節は無料開放。観光ハイシーズンに無料とは粋なことです。

噴火後に再整備されたのでしょう。バリアフリーになっておりビックリしました。嬉しいことです。展望台まで続く道は、長い自然なスロープとなっていました。階段のある距離の近い道もあります。ただし、ケーブルカー乗場は階段で、車いすで利用することは出来ませんでした。古いですし仕方ありません。全てをバリアフリーにすることは大変です。出来ることをする。それで十分です。

 
 


兵庫県淡路島で初めて見た「ゆったりトイレ」の呼称が、雲仙普賢岳で、ぽこっと一つだけ使われていました。バリアフリー整備が良くできていたので、トイレも新しいアイデアが投入されていたと納得です。剥げかかっており読めなくんっておりますが、外国語併記は「障害者専用トイレ」になっているのが面白いです。

 

長崎市へ移動。平和公園、長崎原爆資料館を見学しました。隣に「国立 長崎原爆死没者 追悼平和記念館」というのがありました。2003年に開館された新しい施設です。建築デザインが秀逸で素晴らしいのですが、観光客は誰もいなく、立派すぎて税金の無駄遣いのようで複雑な気持ち。お祈りをするための施設なので、建築以外は観るところがないからでしょうか?

車いすでも全く同じように見学できました。エレベーターのボタンが工夫されていたので写真撮影。車いすだけでなく、高齢者、妊婦などもマーク併記されているのは素晴らしいですね。バリアフリーは何も障害者だけのためではありませんから。多くの人が便利さを享受して欲しいものです。