■壮大な迫力。
ヴェローナの野外オペラは、私の心を高級にしてくれた。気品のある文化に触れれた。
2週間前に、この現地で「オテロ」のチケットを買ったが、
(本当は「アイーダ」が見たかったけど、人気オペラはすぐ売り切れる)いろんな都合で、
買ったチケットの日の3日前にヴェローナに戻ってきた。
まず、今日の「ナブッコ」のチケットが余っているか、売り場で確認して、一番安い席を購入した。
車イス席があるとかは敢えて聞かなかった。
車イスの席があるとしたら、良い場所なので値段が高そうだと思ったからだ。
その後、持っていたチケットをダフ屋で売った(チケットがなくてもダフ屋で買えます)。

そして、夜、このチケットを持って、アリーナに入場すると
「お前、グランド席の好きなところで見ていいよ。今日は混んでないし」と、
購入した席はスタンド最上段の後ろの座席だけど、その10倍の値段の席で観賞さしてくれた。
しかしながら、さすがに一番前までは遠慮して行かなかった。
ステータスが違うし、格好も汚いし、相応しくないと感じた。
自分がそこに座れるだけの人間になり、ちゃんとその席のお金を払ってからでないと
申し訳ないと思ったからだ。けれど、イタリア人って本当に優しいし、融通が利くな〜。
オペラが始まるのは、夜9時から。
人々は、オペラが行われるアリーナの周りで、おいしいディナーを取ってゆっくり集まってくる。

夜9時といえば、日が暮れはじめたころ(サマータイムなので日が長い)、
場内の明かりが消え、スタンド席に座る人々は、ろうそくに明かりを灯す。
何千ものろうそくの明かりの元、ドラの音ともに、オペラは始まる。
こんなロマンチックな光景は初めてだ。心臓が高ぶるのが聞こえた。
オペラは、肉声で行われる。広い青空劇場だよ。すごすぎる。
また、コーラスの迫力たるや凄まじい。
何十人というものでなく、100人以上、200人はいるか、舞台を埋め尽くす。
舞台である古代エジプトの風景が目の前にあった。この迫力は野外ならではのもの。
屋根のある劇場では小さくてできない。
幕ごとに休憩が挟まって、外にも出れる。
最初、第一幕が終わって、もう終わりなのかと思って帰ろうとしたけど、そうでなかった。
壮大な舞台は第四幕まで続いた。
今まで、オペラなんて興味がなかったけど、価値観が変わった。
良いものは、良い!!
会場には、日本人がほとんどいなかったけど、少し団体さんがいた。
第三幕のとき、スタンド席から開いているグランド席まで降りてきて同じような行動をとるマナーの悪い西欧人もいるけど、その日本人団体はうるさかった。それに目立つ。しかも、わざわざ良い席に移ってきたのに、途中で寝てしまう人もいた。マナー悪いよ。自己規制しようよ。
ところで、舞台が終わったのは、夜の12時40分。ホテルに帰ると夜の1時をまわっていた。
おかげで翌朝の電車に乗り遅れた。めったに寝坊なんてしないのに。。。
■宿泊先
ヴェローナは、私の今までの旅行の中で最もホテルを探すのに苦労したところである。
というのも、野外オペラ開催のため、どのホテルも満員だったのと、
一人だったので、階段のある安ホテルなどは泊めてくれなかったりしたからだ。
半日街中を歩きまくって(15件くらい廻ったかな)、ようやく見つかった。
その泊まったホテルは、これまでの旅行で最も高価だったのでフロントで、
必死に負けてもらったのを覚えているが、今考えると情けない。殺し文句は、
「今日、泊めてもらわないと、俺は外で寝なければいけない」
「でも、お金ないの。マケて」
それで、1000円マケてもらいました。本当にここに泊まれなければ、外で寝る覚悟だった。
後日、この話を、オペラ歌手小貫岩男さんにしたら、
ホテルがどこにも見つからなかったら、ユースホステルに行けばいいと教えてくれた。
小貫さんも、ヴェローナに野外オペラを見に行ったとき、私と同じように宿が見つからなかったそうです。
そして、中心から離れた丘にあるユースに駆け込んだそうです。
ユースは教会とつながっていて、普通の部屋が満員だったけど泊めてくれたという。
教会内で寝さしてくれたという。静まりかえった教会の床で一晩過ごしたそうな。恐かったそうな。
ユースでは、オペラが終わる深夜も、前もって伝えておけば、門を開けといてくれるので安心して、
深夜に戻ってくることも出来るということです。困ったときは、ベローナのユースに駆け込んでみましょう。
キリストの御前で寝れる貴重な!?体験が出来るかもしれません。
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