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アラブ首長国連邦 バリアフリー写真

 
ドバイ メトロ  (2012年 2017年 撮影)

2011年開業。全自動無人運転システム。日本4社(三菱重工業、三菱商事、大林組、鹿島)とトルコ1社で建設。つまり日本のテクノロジー。日本と共通のところもあれば、現地に適応した部分もあり。広い改札有り。エレベーターはもちろん完備。ホームドアも設置。車両とホームの段差も隙間もゼロ。非常に素晴らしい!

車内はシンプル。車いすスペースも有り。時間帯によっては非常に混雑することもある。電光掲示板も車内にあるので、視覚的にどこを走っているのかわかる。表示案内も国際都市ならでは、非常にわかりやすい。

空港からのアクセスも、メトロで容易に。案内表示もわかりやすいです。

終着駅などに、巨大な駐車場があり、パーク&ライドを推奨。当日なら駐車料金は無料ですが、駐車場はガラガラでした。将来的には有効だと思うのですが。そのガラガラの駅に入るため、駐車場を通るとき、車いすルートの案内有り。歩道の底上げもされていました。

巨大駐車場のあるエリサラット駅のエレベーター。ボタンの表示がわかりやすいです。日本製なので、ちょっとボタンが小さいかな。

 
ドバイ LRT&モノレール  (2017年 撮影)

ドバイの西端ドバイマリーナと、観光エリア パームジュメイラ、アトランティスを結ぶLRTとモノレールも完全バリアフリー。LRTの駅は踏切なし。改札もなし。自分でカードをチェックして乗ります。よく検札に廻ってくるので不正乗車には罰金。ホームと車両の段差、隙間もないので、車いす単独搭乗がもちろん可能。コストをかけず整備しています。

LRTとモノレールは、長い歩道橋で繋がっています。もちろんエレベーター、空調は完備。ただ途中で、巨大駐車場の中を歩かされます。そこに歩道はありません。自動車中心社会なので、歩行者はおざなり。

アトランティスへのモノレールも、ホームドア完備。段差隙間なし。日本もこのように作って欲しいものです。モノレールの運賃は高いですが、高級住宅街、ビーチなど景色が美しいので、観光で乗るのも楽しいと思います。

 
 

ドバイ空港   (2006年 撮影)

急速に世界の観光都市へと変貌したドバイ。エミレーツ航空のハブ空港ドバイは、バリアフリーも完璧です。トイレは、ユニバーサルデザイン。北米型の普通のトイレの一部を車いすでも利用可能にしたもの。車いすも入れる広いスペースのトイレが、どのトイレにも必ず一つは用意されていました。

 

ドアは外開き(他のトイレは内開き)、手すりつき、アラブなのでシャワーはどのトイレにもついている。トイレの外にある水飲みも高さを2種類用意されていました。飛行機搭乗も介助を希望する乗客対応の専門部署あり。

 

搭乗口にある小さい男性トイレです。2つしか大便器はありませんが、その1つがアクセシブルです。十分な広さはありませんが、手動車いすが入れる大きさです。ドアは外開きで、きちんと配慮されています。

こちらは、2008年に完成したエミレーツ航空専用、ターミナル3の写真(2012年撮影)。スペシャル・アテンダントの待合室です。見たことないぐらい巨大です。時間帯によっては人で埋まります。歩行障害のある人はもちろん、長距離歩行が困難な高齢者の利用がとても多いです。この待合室に連れていかれると、買物が楽しめない不便さがありますが、小さいながらも免税店+売店がありました。

ターミナル3の車いすトイレは、日本と同じような別に作られた専用トイレ。ターミナル1では、米国のような一般トイレの中に広いゆったりトイレを作っていたので、設計が変化していました。ドアの看板にもありますが、異性介助(夫婦とか)ができないのが、ゆったりトイレの欠点なので、それをもっての変化でしょう。

ドバイ空港。ベビーカーの貸出。勝手に借りて、返します。広いので便利ですね。幼児も簡単に使えて良いアイデアです。マナーが悪く、きちんと収納されていませんけど。

ターミナル1の地下道です。長い距離を歩くため、歩行が困難な人は、電気自動車で移動します。その待つスペースです。

搭乗ブリッジのつかない飛行機に乗るときの、昇降車の中。搭載の車いすがとても大きいです。肥満などで長距離歩行が不可能な人も多いですから。湾岸諸国の人は、体が横にとても大きい人がいるのです。日本では見ない幅広の車いすですね。

 
ドバイ市内中心部 横断歩道のフラット化 (2008年 撮影)

中級ホテルが密集する中心地の横断歩道です。信号つき。自動車中心の社会で、何車線もある道路がたくさんあります。スピードの速い車も多いので注意は必要です。

 
点字ブロック (2017年 撮影)

ドバイの点字ブロックは、黄色ではありません。銀色が主流。基本的に点字ブロックは日本以外ではメジャーではありません。誘導ブロックの見本が展示されていましたが、日本と違って、床には1本のライン。触覚は明確です。


バリアフリー国際会議 (2017年 撮影)

建築家が主体の集まりですが、バリアフリーに関する国際会議に、スピーカーの一人として呼ばれました。観光バリアフリーについて話をして、パネリストもしてきました。新しい建物が多く、バリアフリーの建築基準がとても機能しており、ドバイはバリアフリーやユニバーサルデザインの分野でも、先進地域として地位を固めています。私のスピーチは現地新聞記事にもなったので、ご覧ください。