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香嵐渓 紅葉祭り

2019年

運営するNPO(訪日外国人へのバリアフリー旅行情報の提供)にメール。Korankei に行きたい。車いすでも行けますか? タイ人からの問い合わせ。それってどこ? 調べると愛知県豊田市の山奥。かなり良さげ。車いすでも廻れそう。機会があったら私も行こう。メモメモ。

11月中旬。マレーシア人(車いす2名を含む)の観光案内。大阪から富士山へと移動する道中に立ち寄ることにした。豊田松平インターから30分ほど。ほとんど信号もなく、川沿いの運転しやすい道路でアクセスも想像より簡単。逆に静岡側に抜けるのは峠越え。
 

想像以上に、かなりの観光客。多くの駐車場、露店商や売店も100以上あり、華やか。昭和の香りを残しつつ、観光地としてきちんと整備されていた。屋台を見ながら歩くだけで楽しくなります。

渓流は見るだけで癒される。夏に川遊びをするのも楽しいでしょう。

赤い橋(待月橋)を渡ると、紅葉エリア。段差のない遊歩道ですが、きつい坂道、ガタガタな箇所もあるので、介助は必要。紅葉シーズンは人も多いので声掛けしたら手伝ってもくれるでしょう。香嵐渓広場まで、車いすで散策可能。

待月橋から、もみじのトンネルに行く道は急で、段差もあり。橋を渡ったら右へ行きます。

東屋に「もみあげまん」の看板。もみじ饅頭を揚げて売る店。沢山ありました。広島名物だと思ってたけど、こちらは揚げて売っている。同行者が他の物を買って一緒に食べていたので、食べる機会なし。次に来たときは食べてみよう。どんな味だろ? アンドーナツ風?

紅葉の下で記念撮影。

香嵐渓広場では、日光から来た猿回しの大道芸。鮎、五平餅、そば、うどん、刀削麺の店が立ち並ぶ。鮎うどんが、美味しかったです。竹筒の器が秀逸。マレーシア人が欲しいというので尋ねたら、特注品で非売品とのこと。

江戸時代の建物風の屋敷(入場料必要)もあり。三州足助屋敷です。体験プログラムも豊富で、紅葉の季節でなくても楽しめそう。

香積寺に続く道は階段。健脚なら、飯森山をハイキングするのは楽しいでしょう。

元来た道を戻るのは退屈なので、広場から山の方へと坂道を上がる。ちょっとガタガタ。車いすを押す人は大変です。でも階段じゃないので大丈夫。

もみじのトンネルと言われる場所。まだ少し早い時期なのか、赤くなっていませんでしたが、マイナスイオンにあふれ、神秘的な空気。午後の西日に当たるとより赤く見えるそうです。この道を歩くだけで気持ち良い。

西町駐車場の方へと降りてきました。車を停めたのは、最も大きなメインの宮町駐車場。車いす駐車スペースも10個ぐらいありました。

香嵐渓の成り立ちを教えてくれる石碑。400年前に和尚さんが植えたのが始まり。歴史ありますねー。

西町駐車場の売店。車いすトイレも有り。もみじの衣揚げも名物らしく、売る店が沢山ありました。私の地元大阪、箕面「もみじの天ぷら」は唯一無二と思ってたけど、そうじゃないのね。店の人と雑談すると、夜は夜で、ライトアップされて美しいとのこと。朝から晩まで観光シーズンは稼ぎどき。

関西人に香嵐渓の認知度は低いと思います。逆に、現地で話した名古屋人は、大阪の紅葉名所「箕面」のことを知らなかった。各地にそれぞれ紅葉の名所あり。桜もそうかな。意外に他の地域のことは知らないものですね。どこの地域にも素晴らしい場所はあるということです。それを皆が楽しめる、車いすでも楽しめる環境を整えていることには感謝です!