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天理教 教会総本部

2012年

宗教の名称がそのまま市町村の名前になっている唯一の天理市は、天理教の関連施設が立ち並ぶ宗教都市。天理教の本殿は誰もが参ることができ年中無休。24時間参拝可能である。信者でなくても入れる。チェックなど何もない。

私自身は、無宗教であるが、教会、モスク、神社、仏閣など、よく観光する。新興宗教などで、ちょっと身構えてしまうかもしれないが、個人情報を伝えるわけでもないので、何も気にすることなし。ただし信仰の場であるので、敬意は必要です。

さて、自動車で天理市へ。上記地図の現在地「南①P」に駐車した。土曜の朝8時だったので、駐車場はガラガラ。もちろん無料。駐車場のトイレに車いす対応有り。

歩道と車道の境目。グレーチング(鋼材を格子状に組んだ溝のふた)。一部分だけ、横向きで鉄板が溶接されていた。車いすの前輪がはまって落ちないようにする工夫がされていました。現在では、新しいグレーチングは網目が細かくて落ちないようになっていますが新調はせず、手作りで対応。

土曜日なんですが、天理高校の生徒でしょうか、ちょうど通学時間と重なりました。自転車駐輪場が南門のところにあり、生徒全員が自転車に乗り換えて、施設内を移動していました。

さて、いよいよ神殿へ。大きな前門です。花もたくさん植えられ美しい。

神殿の正面。ここから靴を脱いで入りますが、階段だけでスロープらしきものは見えない。でも今時、どこかに車いす用の入口はあるはず。探してみます。

神殿の周りは砂利道。神社仏閣で多いですよね。砂利道は車いすや杖が歩きにくい。景観を壊さないように、舗装路が敷かれていました。たぶんここを進めば、車いす用の入口にたどりつくはず。

神殿の横手。スロープがあるかと思ったら、階段でした。もう少し奥に行かないといけません。

ずんずん進んでいきます。すのこが空いている部分を発見。もしやこれは車いすが通りやすいようにと、スペースを開けているのでは? 点字ブロックでもたまに見かけますね。

神殿を抜けて、第二御用場というところに車いすマークも発見! 門の敷石などにも段差解消されているので、快適に進めます。

扉が施錠されていないか心配でしたが、鍵は開いていました。

神殿内の廊下は、ほこり1つなく清掃されているため、内部を汚さないために、車いすを乗り換えなければなりません。エレベーターも鍵はなし。24時間参拝可能ですが、車いすルートも24時間開いているのだろうか?

神殿内の廊下は、ピカピカ。つるつる。段差なく、ぐるりと一周できます。1キロ弱あるのだろうか。とにかく長い。し一番メインの神殿の西側には、車いすのまま参拝できるスペースあり。そこだけ板張りになり、スロープが奥にあり。信者でなくても、清潔さには、凛々しくなってしまいます。

電車で行く場合は、車いすの人はJRが良いでしょう。天理駅はエレベーター設置のバリアフリー。近鉄は、乗換の「平端」駅が階段なので、車いすNGです。天理駅から、総本部までは、駅前商店街を歩いてまっすぐ平らです。

他にも、色んな施設が統一された様式で建築されているため、独特の景観をしています。清掃が行き届き、街がきれいなのも特徴ですね。