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中東旅行(2)

 
2000/04-05

ジェラシュ 死海 1day trip / ヨルダン


■ジェラシュ

前日に、ホテルからバスターミナルまで乗ったタクシーの運転手が英語が話せたので、
交渉して、30JD(約5000円)で、ジュラシ遺跡と死海を巡るタクシー借りきり契約をした。
ジェラシュ、死海、共に、タクシー運転手が、車イスの私を観光地で手助けしてくれることも期待してだ。

ジェラシュに着いて、駐車場に車を停め、入れるところを探す。
正面入口は、階段なので入れない。そこで横に廻ってみると、隙間があって、そこから入場した。

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遺跡というのは、車イスで見るには非常に厳しいところだが、ここジェラシュは割に見やすかった。
それに、この横の入口もそうだが、スロープもついてたりする。
遺跡の中に入るとスロープなんてなく、道はガタガタだけどね。
(道を舗装すると、遺跡でなっくなってしまうから)

また、ヨルダンは福祉意識が高いのだろうか、
ジュラシ遺跡の入場料5JD(約800円)も、車イスだから無料だった。
ムハンマド(タクシー運転手)も交渉をして、介護するからという理由で、彼も無料になった。
スロープもついてるし、割引もあるし、手助けしてくれるし、本当旅行しやすい。

jerash11.jpg (17199 バイト)

ジェラシュは、さすが世界遺産に選ばれているだけあって壮観。列柱通りもきれいに残っている。
でも、道がガタガタなので、車イスが壊れては困るし、行くのに大変なので、
これ以上の奥には行きませんでした。しょうがないね。

遺跡の中には、定番のローマ劇場があります。
フランス人団体旅行者へのサービスなのか、現地人が遊んでいるのか、定かではありませんが
ちょうど舞台の上で、ヨルダン人がアラビックダンスを踊っていました。
調子に乗ったフランス人ツアー客も舞台に上がって一緒に踊ったりして、見ていて楽しかったです。

jerash03.jpg (24057 バイト)

それにしても、ローマ人というのは、どの街にも立派な劇場を建てていて驚かされます。
文化度が高かったのだなと想像してしまいます。


■死海

ジェラシュを堪能した後は、死海へ向かった。
死海は世界で最も標高の低い所。一番低いところは、海抜マイナス394mにもなる。
したがって、死海に向かう道は、どんどんと渓谷を下って行く道である。
また、標高が低いということは酸素が多い(標高高い=酸素薄い)ので、ムァーとした空気。
タクシ運転手のムハンマドが「ここは特別な場所だ」と色々説明してくれた。
高地のスカッとした空気は経験したことは幾度とあるが、空気が濃いというのも面白い。

ムハンマドは私を政府公営の海水浴場に連れて行ってくれた。
入場料はとられるが、その分、設備がそろっている。
ムハンマドや周りの人に段差を担いでもらったり、砂浜を押してもらって、死海のビーチに行った。

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世界各地から観光客が訪れ、体中に泥を塗りたくり、騒いでいる。
皆、泳いでいる(浮かんでいる)というより、泥パックで美容をしている。
女性もたくさん水着になっていたが、厳格なムスリム(イスラム教徒)の女性達は、
子どもらが遊ぶのをパラソルの影で見ている。

さて、私も死海に来たからには入って浮かねばならぬ。
大変だけどムハンマドや、またも周りの人に手伝ってもらって死海に入る。


★死海に入った感想を素直にいうと

 ・思ったよりも体が浮かなかった。このビーチは死海の北側にあるので、ちょっと濃度が薄いらしい。
 → 死海の南側の濃度の濃いところだとスゴイらしい。

 ・浮かんでいて、顔を上げるには腹筋を使っていたので疲れる。
 → 顔を死海につけるのは恐い。。。

 ・お尻が痛かった。
 → 体に傷があると染みる(塩分濃いので)。ここに来る直前にウンコしてお尻を切っていたのだ。


死海に来たこの日は、金曜日(イスラムの安息日)だった。ヨルダンでは休日にあたる。
アンマンから死海に来る道路沿いでは、バーベーキューする家族が何十組も見えた。
空気の濃い静かなエリアで、のんびりと家族で休日を過ごす。
ほほえましい光景がたくさん見られた。
みんな、幸せそうだなー。


■タクシー運転手 ムハンマド

彼の年齢は、29歳。敬虔なムスリムだ。
見た目は、すごく老けて見える。頭は薄いし(だからいつも帽子をかぶっている)、髭も濃いしね。

一緒にいて、すごく親切だし、話も弾むし、楽しいのは、なぜだろうと考えた。
たぶん彼は、今もっとも幸せな時期なんだろうと勝手に結論した。

それもそのはず、3才と1才のお嬢さんがいて、幸せな家庭生活を送っている。
それに今日は、俺という上得意客もついて儲けている。
また、聞くと、つい先頃、ハッジ(聖地巡礼)に、母を連れて行ってきたばかりだという。

その母は体調が悪くて、車イスに乗っている。
彼はずっと車イスを押して、母と一緒にハッジ(巡礼)の行をこなしてきたのだ。
私の車イスを押すのも、介助するのも違和感なかったのもうなずける。
おそらく費用も自分が出しただろう。 3週間で1500US$(バスで行って)もかかるのに。
最高の親孝行だったに違いない。

ところで、ハッジ(巡礼)とは、イスラムの聖地、メッカのカーバ神殿にお参りに行くことだ。
五信六行の一つで、ムスリムにとって憧れの一生に一度は行きたい信仰の証である。
よって世界中から、何百万人のムスリムが集まる。
みんな白い一枚布をまとい、テントで寝て、お祈りし、カーヴァ神殿を周回し(教科書とかに載ってる)、
悪魔払いで石を投げ(前の人はぶつけられて死ぬ人もいる)、神聖な羊をさばいて食す。
何百万の人が、肌の色も出身も関係なく、何日もの間、同じように同じ行動をとる。

ハッジ(巡礼)は、世界一の旅行だと思う。

ムスリムでないと参加できないので、行ってみたいけど、私は行くことはできない。
車イスで行ってみたらどうなるのか、考えただけで、とても興奮するだろう。
人の波に押しつぶされるかもしれないが。

さて、運転手のムハンマドは、ハッジ(巡礼)から帰った後、体重が8kg落ちたと言っていた。
それだけ過酷なのだ。死人もたくさんでる。砂漠で自然環境が苛酷なこともある。
しかし、ハッジ(巡礼)で死ねるのは最も名誉なことなのだ。 うーん奥が深い。。。


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