■4000年前からの街 サヌア
アラビア半島のかかとにある国、イエメンの首都サヌアは、世界最古の都市の一つだといわれる。
今でも、旧市街では、何百年前からの建物が残り、人々がそこに住んでいる。
私が、イエメンを訪れた理由は、
いわゆるグローバル化、西欧化が比較的されてなく、自分達の文化を大切にして生活しているからだ。
そして、人々がものすごく親切で、観光地ずれしていない穴場だと聞いていたのもあった。
とはいっても、自動車は走っているし、コカ・コーラはあるし、西欧文明は当然のごとく入っている。
ただ、サヌアを含めて北部では、人々がジャンビーアという三日月型の剣を常に刺して歩いている。
そして、アラブの良き伝統である、親切さ、助け合いの精神が今でも根強い。
その証拠に、これまで訪れた39ヶ国の中で、ミャンマーと並び、最も親切な人々のいる国であった。
ミャンマーとの共通点は、どちらも未だ、資本主義が強くない点である(=経済的に貧しい)。
教育水準の問題はあるが、だからといって、彼らの心が貧しいかといえば、断じてそうでない。
人々の心は、清らかで、邪念がない。
イエメンの家は、どこも伝統的なイエメン建築方式を守っている。
装飾されたアラビア窓に、色鮮やかなレンガ、そして天井。 かわいい家ばかりです。
サヌアの旧市街は、今でもきれいに残っており、人々もたくさん住んでいます。
通路が入り組んだ旧市街を歩くだけで時を経つのを忘れます。
こんなとこで育ったら、鬼ごっこやかくれんぼが楽しいだろうなと思う。
街の子ども達は、非常に人懐っこい。
そして、写真を撮ってくれ、撮ってくれと頼まれます。
後で写真を送れるわけではないのに、なんか写真を撮られることがステータスみたいなようだ。
■知恵
サヌアの旧市街を囲む道路は、一段下がっている。お堀みたいになっている。
この道路について、タクシーの運転手は説明してくれた。

雨が降ったとき、旧市街から水が、この道路に流れ込むという。
そして家々を水の侵食から防いできたというわけだ。何百年、何千年も暮らしてきたイエメン人の知恵だ。
雨のときは、下水路となるのだ。
大阪や東京でも、淀川、荒川が氾濫したときに備えて、巨大な排水溝を作っているが、
単なる排水溝の使用だけではもったいないので、普段は道路として使えたら便利だと思う。
イエメン人の知恵に習おうよ。
ところで、サヌアは乾燥ステップ気候で雨季がある。雨季には、イエメンの山岳部は緑色に変わる。
イエメンには年中水が流れる川はないが、雨季にだけ流れる枯れ川(ワジ)はたくさんある。
季節によって、国の様子がごろっと変わるのだ。
今度、また来れる機会があったら、雨季に訪れて違う風景を体験したい。
■レストラン
いつでも、どこでも、地元民が集うレストランが好き。
裏通りに入ると、なかなか雰囲気のある食堂を見つけたので、入ってみる。

注文したのは、レバーの野菜炒め。絶品のうまさ。濃厚でうまい。
豆のスープも美味しい。焼きたてのパン(インドのナンみたいな感じです)も香ばしい。

食堂で食べていると、とあるイエメン人から話しかけられた。英語でなんとか話そうとする。
どうやら、イエメンのPT(フィジカル・セラピスト)、いわゆるリハビリの先生だった。
病院で、障害を持つ人や、老人、ケガをした人のリハビリテーションを行っているとのこと。
車イスで一人で旅行にきて夜の街を歩いていることに興味を持っていた。おかげで楽しい食事になりました。
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