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★ H.KITCHEN ★

パリ/フランス

18, Rue Mayet 75006 Paris - TEL : 01 45 66 51 57

2013 / 02


高校ラグビーの同級生、北口シェフが、遂にパリで自らの店を、2012年10月にオープン。私が車イスになったのは、高校3年生の4月。もう20年以上の長い付き合い。高卒と同時に料理の世界に飛び込んだ彼は、20代後半に渡仏し、そのままずっとフランス。

パリに行く機会があったらいいのにと思っていたら、タイミングよく、フランス福祉機器展での仕事が入った。セミナーで、日本のユニバーサルデザイン、観光バリアフリーなどを紹介する。パリ到着の初日、フランス人の友人親子を招待して、早速、彼の店「H.Kitchen」へ。

ディナーの始まるだいぶ前に到着。仕込みの様子を見ながら、昔話に花を咲かせる。すると予約の電話が。フロアーの従業員は休憩中のため、シェフ自らが電話応対。勉強が苦手だった彼の高校時代には想像すらできなかったフランス語をペラペラと話す姿。

さてディナーの時間。まずは前菜。新鮮な野菜。種類も多く、ちょいちょい食べれる懐石料理風なのは最新フレンチの傾向かな。

第1の皿。イカのカレー風味。初めての味に感動!イカソーメンは日本スタイル。それにカレーとチーズ、香草が奏で、フランス料理に変身。

第2の皿。子豚料理。4つの味と触感。店のオススメ料理とのこと。推測ですが、脳みそ、モツ、など色んな部位が使われ、その違いを楽しむ。スペアリブも絶品。

最後にデザート。美味しいですね。4皿で、約45ユーロ。シャンパンと赤ワインは、友達としてシェフからサービス。厨房は狭いけど、店の地下には倉庫があるので、そこがワインセラー。

一緒に訪問したフランス人親子も大満足。日本人シェフが創る繊細な本格フレンチに感動していました。


展示会での仕事も終えて、パリ観光へと出かけた日のランチ。再び、H.Kitchen へ。 最寄駅は Duroc です。パリ6区と中心地。モンパルナス駅からも歩いてすぐ。 ちなみにパリの地下鉄は古くバリアフリーは無し。車いすの私はバス(低床ノンステップ)で移動します。

駅の出口から徒歩3分。一つ筋を入ると店があります。

ちょっと遅くなって店に行ったら、既に満席。フランス人のお客さん達。ご近所さんの常連さんも出来たそうな。口の肥えたフランス人も納得の味。質に比べて、価格は安いので、固定客はつくでしょう。星付きレストランのようなサービスや内装はないけど、シンプルで落ちついた雰囲気。味はバッチリ。

フロアーでサービスする女性。忙しいです。もう一人、調理補助兼パティシエとして日本人女性が1名働いていました。

ランチは、25ユーロほど。ゆっくり2時間弱ぐらい滞在するお客さんばかり。一回転だそうです。優雅ですわ。豊かですわ。食事をゆっくり楽しむ人々。店もそれに併せて決して急かさない。

さてランチ。まずはサラダ。マッシュルームのスライスが絶妙。こんなオシャレで美味しいシーザーサラダは初めて。

メインは魚を。鯵を使った面白い皿。ソースが絶品。パンで鯵を食べる楽しさ。トルコ、イスタンブールの鯖サンドや、アフリカで食べた青魚フライのサンドウィッチを思い出す。食べ慣れた食材である鯵が、フランス風で出される。まさに日本人シェフらしさが感じる一品。「ディナーでは鯵は使えんけど(もうちょっと高級魚を使う)、ランチなら鯵は使える」と、シェフの談。

デザートには、チーズを。日本じゃ食べられない絶品のチーズを幾種も食べる。あー美味しい。幸せな一瞬。

本日のランチタイムも満席。繁盛していました。ランチのお客さんが全部はけて、ホッとしたフロアーで働く女性をパチリ。


お店は、24席と大きくありません。満席になることが多いため、基本、予約制です。電話予約は、「シェフ、シルルプレ」「ジャポン、シルルプレ」と言えば、日本語で応対してくれるでしょう。「木島さんのHP見てきました」と言って、ワイン1杯をサービスしてもらってください(笑)。たぶん大丈夫。

定休日は、日曜と月曜。フランスは労働者の権利が強く、飲食店の従業員でも週休2日、夏休み2週間は絶対。でも経営者はそんなの関係無し。休みの日でも仕込みなどでシェフは、店に出ていました。頑張り過ぎず、身体を壊さず、末長く、常連さんに愛される美味しい店を営業し続けて欲しいものです。


2014年2月。再びパリへ。1年振りの訪問。美味しかったです。地元のフランス人で満席。夕食開始が遅いフランス人は夜9時に来店する人もいる。シェフの主義で1回転で時間制限とかしないため、早い時間に飛び込みできた4組のお客さんや電話での数件を断っていた。店は繁盛していて安心。

ところが、ここ最近、予約だけして来店しない、キャンセルの連絡もしない客が増えたとのこと。業界全体の傾向らしいです。よって多人数の予約は断ることにしたと怒っていました。日本人のお客さんでも予約だけして来店しなかった人がいるそうな。恥ずかしいですね。予約は1~2週間前でOK。2~3ヶ月前だと早すぎるとのこと。早すぎる予約は、小さい店なので店を開けているか確定できないとのことです。


2015年2月。アフリカ旅行でビザが取れないトラブルがあり、予定を変更してパリ戻り。駆け込み寺として、連絡もなくお店へ。シェフとの雑談の中で、日本人のお客さんに苦言が。。。3人で夕食に来て、前菜1皿、主菜2皿、デザート1皿と、3人で4皿しか頼まなかった客が奥にいた。お皿をシェアするのは良いけれど、人数分は皿を注文して欲しいと閉店準備をする頃、嘆いていた。満席で断っているお客さんもいるのに、きちんと料理を注文しないのは失礼。営業的にも問題(笑)。一応それなりのレストランなので、気合入れて食べに来て欲しいとのこと。フランス人もお腹を空かして気合入れて食事に行きます。H.Kitchen にお越しの際は、ガッツリとお腹いっぱい食べてくださいね!ワイン、シャンパンもたくさん飲んでくれたら、店は儲かりますので、ご注文くださいね!


2018年9月。今日も満席。周囲の店は入れ替わる中、フレンチのオーナーシェフとして6年経過。ずっと仕事で貧乏暇なしといってるけど、北口シェフの料理を楽しみにしている常連さんがたくさんいるのは素晴らしいこと。カレーうどん、7日間熟成スズキ、デザートと頂戴しました!


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