ミラノ
スカラ座 観賞
1994/08 、1998/11
車イス席があります ミラノ中央駅のインフォメーションで並んで待っていると、前の人がスカラ座のチケットのことを尋ねていた。私も、自分の番のときに、真似して尋ねて見ると、担当者はとても親切な人で、スカラ座に電話してくれて、車イス席があるのを確認し、席を予約してくれた。 この日の演奏会は、全部満席で当日券はなかったが、車イス席は空いていた。おそらく、車イスで見る人は少ないので、当日でもチケットは取ることが出来る。車イスでなかったら、スカラ座には行けなかった。車イスであって得した、というのがたまにあるから面白い。 基本的に車イス席は、介護者と2枚セット。誰かと見ないともったいないのでインフォメで予約後、そのままミラノ中央駅で一人でいる日本人を探した。ちょうど、私と同年齢の一人旅の人がいたので、誘ったら快諾してくれた。彼と夕食を共にしてから、スカラ座に乗りこんだ。 スカラ座の車イス席は一階席の一番後ろで、決して見やすい席ではない。しかし、値段をものすごく安くに設定してくれているので最高だ。 だが、このときの我々はその場に相応しくなかった。汚い格好した若い二人の東洋人旅行者が、きれいに着飾った紳士淑女の集まりに参加しているなんて、とんでもなく場違いだった。このときばかりは自分の身分に応じた行動をとらねばと大反省した。観光客とはいえ、少なくとも小奇麗な格好をして、場の雰囲気を読まないといけない。 オペラ鑑賞 始めてのスカラ座観賞から4年後、また、ミラノに行く機会が訪れた。インターネットで調べ上げて、うまくミラノでオペラが見れるように旅の日程を組んだ。そして、オフィシャルホームページからメールを送って、車イスの座席を予約しようと思うが、ホームページが休眠状態で、予約がとれなかった。 だから、予約のないまま、ミラノに行った。しかも、夕方ミラノに到着して、レンタカー手配のトラブルが重なり、執念で開演1時間前に到着。強行スケジュールだったが、券売所で車イス席のチケットを購入して無事、観賞に成功した。 車イス席が空いているかどうかは、賭けであった。 このときは、前回の反省をもとに、きちんとスーツを持っていて正装して観賞した。
※スカラ座は、2004年12月に 大改装が行われました。また状況は変わっているでしょう。 |