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米国留学記(11)

2002/09 - 2003/08

ワシントンDC


パンダ! パンダ! パンダ!

会社の同期に、パンダに命をささげる奴がいる。彼が私に、ワシントンDCの動物園は世界一。パンダの飼育方法も面白いし、絶対に見逃してはいけないと教えてくれた。訪れたのは春。桜が咲き乱れていて、とてもきれい。日本以外で、こんなに桜が多い都市はないんじゃないか?日本からの寄贈も多いらしいが、ソメイヨシノ以外の種類も多くて、期間もずれて長くて、いい感じ。

地下鉄で、動物園の最寄駅へ。静かな住宅街をぬけて、入口へ。少し坂なので、いい運動。入園料は無料。早朝から開いているのも魅力。ワシントンDCは、スミソニアン系列の美術館、博物館、動物園などが、すべて無料。それも集中して立地しているので、観光するにはとても適した都市。ただ米国歴史博物館は、愛国心が強くて、戦争表現など外国人には少々うっとおしい内容かも。

 

パンダさんに会うには、ぐるっと展示や遊歩道など、ぐるっと廻らなければなりません。 マナーの悪い人は、出口から入っていくけど。だども展示が素晴らしいのだ。 入口から入らないと絶対に損!まずは、厩務員さんの仕事の様子をお客さんに見せている。 カメラでパンダを監視してはりました。パンダの生態や、成長の様子、特徴などが、非常にわかりやすく表記されてました。 かぶりつくように全部みてしまった。実際に見る前に学習をして、準備はバッチシだぜ。

 

パンダの赤ちゃんの模型です。触ることができます。とってもリアル。 とてもちっちゃくってビックリです。また、毛が少なくネズミみたいであまりかわいくありません。

通路を抜けたら、パンダの展示。奥で笹を食べているみたい。鑑賞のベストポジションをキープ。また、笹を食べてはります。 パンダは起きている間ずっと食事をします。じゃないと死んでしまう。

もう1頭のパンダも、こっちにやってきました。笹を食べるのと思いきや、いきなり立ちました!

パンダが、木登りをする!!!!! すげえー 感動でウルウル。 この時点で、パンダを見てから30分。動物園でも美術館でも、こんな長い時間じっと見たことはない。 友人が、2時間とかいつも休日にパンダの前で見て過ごすというのが信じられなかったけど、 パンダには不思議な魅力がある。食べる姿、遊ぶ姿、寝転がる姿、かわいいのね。飽きないのね。 この後も、木の上で笹を食べてはりました。写真は枝が邪魔できれいに撮れなかった。無念。

こちらは、オランウータンが上空を動けるようにしたもの。旭山動物園はここを真似たのかな?お客さんの上でオランウータンが遊んでいたり、知能ゲームをしていたり、他ではみない試み。読む、聞く、だけでなく、触る、というのを展示方法に多く取り入れています。熊の手レプリカも触れました。

 

園内も、桜がいっぱい咲いていました。 家族連れが多く、なごやかな幸せな雰囲気。動物園は、斜面に立っていて、車イス一人では少々しんどい。北入口から下って、南入口に行ったけど、坂を登って同じ道を戻るのは面倒なので、そのまま外へ。川沿いにステキな自転車道があったので、観光の中心地モールまで歩いていくことに。緑の中を8キロ。2時間後に到着。映画「フォレストガンプ」の有名シーンのところで記念撮影。

 

ワシントンDCは、動物園もすごいけど、美術館、博物館もすごい。しかも無料ばっかりだし。彫刻の庭には、私の大好きな、ミロがありました。満足。


バリアフリー

米国のバスは、ほとんどずべて車イスでも乗ることができます。市内であれば、前方にリフトのついているものか、低床バスなのですが、高速バス、いわゆる観光バスは、どうなのか知りませんでした。が、ワシントンDCの空港から、最寄の地下鉄駅までのバスが、観光バス型のものでした。

どうするのかと思いきや、中央部のドアがあり、スライドして、下からリフトがでてきました。前は狭いので、横にリフトがついているんですね。ちなみに、ホテルと空港を往復する小さいバンなどは、最後部や、真後ろにリフトがあります。

で、中の座席を2つほどスライドして、車イスが入れるスペースを確保します。他のお客さんは、前に座るか、そこが満員になれば後ろに移動します。いずれにせよ、車イスのお客さんがいないときは普通に座席を使います。専用でなく柔軟性のある設計は流石です。

続いて、ワシントンDCの地下鉄です。台湾の台北も素晴らしかったですが、こちらもバリアフリーの見本となる設計です。エレベーターの看板には、”障害者用”とは書いていません。車イス、大きな荷物、ベビーカーなど、利用が必要な人のためとなっています。

当然、改札口も、車イスで通れる幅の広い改札が、一つ設けられています。バリアフリーなので、切符を買って一人で乗り込みます。

地下鉄の構内は、近未来を舞台にした映画に迷い込んだ雰囲気。美しい連続したフォルム。お金かかってます。首都なので、有事に防空壕にするつもりで立派に建設したのかも。

ホームもオシャレ。 日本のように、けばけばしい黄色の点字タイルはない。微妙に色を変え、列車が来れば地面から明かりが灯り、注意を促します。

案内表示も親切。駅を降りても、エレベーターはどこにあるのか探し回ることが、ままありますが、ワシントンDCは、降りて前に見える看板に、エレベーターの位置表示がされている。日本でも、導入してほしいものです。エレベーターがホームのどちらの方向にあるのかをね。


ファンキー 

ワシントンDCは、特別都市で、住民に対する保護が多い。法律で割合が決められているのか、低所得層(黒人)が多く住んでいるので有名。よって治安があまり良くない。街を歩き回ったが、そう危ないとは思わなかった。しかし、人が住んでいなく閑散としているのは確かだ。お金持ちは、政治家、官僚などは、郊外に住んでいる。ダウンタウンは生活の臭いがしない。

そんな街を歩いていると、面白い車がスーパーの駐車場に入ってきた。運転手のおっちゃんも個性たっぷり。一声、格好いい車だねと声をかけて記念撮影。路上を走っているのに驚きです。


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