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米国留学記(

2002/09 - 2003/08

メジャーリーグ キャンプ地 視察


イチローを笑わした!

メジャーリーグ ベースボール、スプリングキャンプは、フロリダとアリゾナ、2つに別れて行われている。練習場では、選手が真近にみれるし、練習試合も毎日組まれているし、日本と違って、各球団のキャンプ地が密集しているので、色んな球団を日替わりで見て廻れる。

早速、アリゾナ州 フェニックスに飛んで、飛行場でレンタカーをして、キャンプ地を視察。最初の行き先は、やはり、日本人スーパースター、イチローのいるピオリアへ。

シアトル・マリナーズ 対 サンフランシスコ・ジャイアンツ の試合。どちらも全米屈指の観客動員を誇る人気球団で、スタンドは満員。チケットは、5ドル~20ドルくらい。外野芝生席とかだと、当日でも確実に購入できます。良い席は年間指定席(キャンプでさえ)、で抑えられているので、早めの購入が必要です。

ピオリアの球場は、ライトスタンドのところから、選手が入場するんです。車イスで降りていって、待っていると、サンフランシスコの捕手ベニート・サンチアゴ が登場。昨年のワールドシリーズで5番を打っていた選手ですよ!彼はとてもファンに優しく、いっぱいサインをしてました。私も、スペイン語で、「握手して!」と声をかけて、分厚いサンチアゴ選手の握手をゲット!ラッキーです。

シアトル・マリナーズの選手も奥のクラブハウスから入場。多くのマイナーリーグの選手もいるので、誰が誰だがわかりません。有名選手は、そそくさと入場し、サインをもらうのも難しいのが常なので、イチローも歩いてこないだろうなあと思っていると、複数の選手と一緒に、カートに乗って登場。周りのファンの歓声で、すぐわかりました。

ここで、事前に考えていたイチローへの声援を実行。

すると、イチローは、私の声援を受けて大爆笑! 

他の選手にも、そのことを話しかけてた。おそらく初めての声援の言葉だったのかもしれない。私が笑かしたイチローの笑顔が見れますよ。私がイチローを笑かしたので、周りの米国人ファン達からは「なんといったの?」と質問攻めでした。

女子高生のような甘い声で「鈴木く~ん」と言ったのです。他の人は皆「ICHIRO!」だけですから。大スターに、高校球児のときのように初心にかえってもらおうというわけ。見事に大成功でした。

試合は、ゆっくりと進みます。球場が小さいので、選手がすぐ近くで見れます。また座席の値段が安いので、良い席にも座れます。車イス席も、100以上は存在します。でも良い席からすぐに売れてしまう。アリザナ州 フェニックスは、リタイアした人が住むことで有名で、バリアフリーが行き届いてます。もちろん、車イスだけでなく一般の人が、車イス席にパイプ椅子を置いて座ることもあります。

イチローは、3打数1安打。それが特大のホームラン。バリー・ボンズが出場してなかったので、ダントツの一番人気のスーパースターでした。お役ご免で、6回には、クラブハウスに戻っちゃいました。


2日目

次の日は、シカゴ・カブス 対 シカゴ・ホワイトソックス の試合を見に、メサへ。カブスは、チームはずっと弱いけど熱狂的なファンがいることで有名。それは本当でした。7回の、「ボールパークに連れてって」を、皆で合唱して感動でした。

 

下の写真は、サミー・ソーサです。お尻がプリプリしていますね。フェニックスは、日差しが強いので、帽子や、日焼け止めを持っていって、観戦しましょう。暑かった。


3日目

ミルウォーキー・ブリューワーズ 対 アリゾナ・ダイヤモンドバックス の試合。フェニックスにあるミルウォーキーのスタジアムは、とてもキレイでした。試合前の、マイナーリーグの練習風景をパチリ。ご存知のように、グランドが広大な敷地に何面もあって、それぞれで練習が繰り広げられています。


このキャンプ地観戦は、全米から多くの野球ファンが集まる一大観光地。どこの球場も満員でした(収容約1万人)。また、試合スケージュールや、球場案内、道案内など、パンフレットやファンサービスが充実。もちろん、車イス用の設備、座席など、完璧です。通常のメジャーリーグの球場よりもね。キャンプ地まで、でっかいビジネスにするメジャーリーグは、やっぱりすごいなあ。


サボテン

メジャーリーグ アリゾナ州の練習試合は、サボテン・リーグと呼ばれます。アリザナ州は、サボテンが有名なんです。そうです。砂漠です。砂漠にできた街。キャンプ地訪問の合間をぬって、植物園を訪問しました。

入場料は、米国はどこも高いけど、このサボテン植物園は、面白い!こんなにたくさんの自然のサボテンを見たのは初めて。うまく地形を利用して公園があります。荒野にサボテン。いろんな形がありますね。教育展示も、米国らしく充実していて、勉強になります。公園は完全バリアフリーで、車イス一人でも、自由に楽しめました。いい運動。

 

米国で、よく見かける、水のみユニバーサルデザイン。随所に、いろんな工夫がなされています。下に車イスが入るので、水が容易に飲めるのですよね。みなさんも、フェニックス訪問の際は、植物園訪問もお忘れなく。ダウンタウンの図書館も最高の建築物なので、オススメです。

 


障害のある人のレンタカー

米国では、ハンドコントローラーが付いたレンタカーがあるので、非常に便利。というか、事前に連絡して、つけてもらいます。大手3社のホームページに言及がありました。このフェニックスでのキャンプ視察のとき、初めてハンドコントローラーのついたレンタカーをしました。

電話は英語だし、フリーダイヤルは日本からかけれないので、ネットでの予約がいいでしょう。ハーツのネット予約では、なんとオプションで、ハンドコントローラーの項目があるのです! しかも、左につけるのか、右につけるのか、ハンドルノブの希望まで。米国でも多くの人が左にハンドコントロールをつけてますが(日本では左ばかり)、たまに右がいいという人もいるので、右できた場合に運転がなれないというのがあるので、とても親切。

フェニックス空港で、レンタカーの申し込み書を出すと、空港まで届けてくれると係員。通常、空港の外にレンタカーの大駐車場があるので、そこまでバスで行かなければならないのですが(もちろん別料金で空港内での受け渡しも可能)、無料サービスで、空港内でレンタカーの引渡し。

カウンターの係員は、今からハンドコントローラーをつけるから、15分ほど待ってねとも。事前に連絡がきっちりと伝わっていたのかは不明ですが、簡単に装着できるようです。実際、届いた車には、配線剥き出しで、装着されてました。これなら時間もかからず難しくないですね。ハンドルにもノブが、きっちりついているし完璧です。

ところで、今まで何で、私はハンドコントローラー付きのレンタカーをしなかったのか?実は、ハンドコントローラー付きのレンタカーは、大手レンタカー会社のサービスなので。インターネットで格安のレンタカーがあるが、それにはオプションでハンドコントローラーをつけれない。つまり正規料金でレンタカーをしなければならないというデメリットがある。

裏技ですが、通常、私は普通のオートマチックの格安レンタカーをします。そこに、自分で持参した、携帯用ハンドコントローラーを装着し、運転します。そのほうが安上がり。あるいは、誰か同行者がいたら、簡単に取り外せる携帯用ハンドコントローラーが便利。同行者に運んでもらえばいいし、取り付けもしてもらえるし。そんな方法もありますよ。


車椅子ごと乗れる ヴァンタイプのレンタカー

とっておきの情報です。米国には、車イスごと乗れるレンタカーも存在します。電動車イスが、そのまま乗ります。日本より、はるかに多くの人が、気軽に電動車イスを利用して生活しており(脊髄損傷の人も)、そのまま運転席で車イスを固定して運転したり、座席に移ったり、車の運転を楽しんでいます。

日本でも、そのうち車イスごと乗れる車が普及するでしょう。頚椎損傷の人なんかは、もうこれがいい。車イスの積み込みの手間がないですから。米国では、既に、中古車マーケットまで出来ています。最初に見たのは、サンフランシスコ北にある、原生林ミュアウッズの駐車場。電動車イスの人がレンタカーして観光にきてました。

この車は、アクセシブル・ヴァン・レンタル という会社で扱っています。全米展開しています。アリゾナ州 フェニックスにも、オフィスあるので、メジャーリーグ、キャンプ地も廻れますよ。 www.wheelchairgetaways.com

日本だと、車イスごとのる車は、福祉車両になって不恰好ですが、この車はスマートですね。ロンドンが有名ですが、ユニバーサルデザインとして、欧米で、上記写真のようなタクシーがありますよ。電動車イスの人も、レンタカーして、自由に米国旅行を楽しんでください!


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