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西インド諸島 訪問国稼ぎ(6)

2018/09-10

タクシー運転手に頬をぶたれる / セントビンセント


乗換8時間

バルバドスから、セントビンセントへ移動。例のようにスロープを使っての搭乗。簡単です!

次のフライトまで8時間。乗換時間を利用して観光へ。空港からタクシーを借りきり首都キングスタウンへ。街の中心はごちゃごちゃ。車いすで歩きにくいし、降りなかった。車窓から、カーニバルが行われるスタジアムが見えた。カリブ海の島々、それぞれにカーニバルがあるようです。時期も重ならないようにずれて開催。

タクシー運転手は、景色のよい場所へ連れていってくれた。フォート・シャーロット。そこから見える首都は美しい。

要塞ですね。大砲。

観光地である要塞。警察官と警備員がいました。いずれも女性。仕事中なのに、ビールを飲んでいた。帰りは私のタクシーに乗って市内まで送り届け。緩いです。柔軟です。まあ仕事終わりだからいいか。送ってあげるのも歓迎。

空港に戻る途中、早めの夕食。おしゃれな感じのバーレストラン。

面白い看板がありました。センス良いですね。料理もとても美味しかった。飲み物は大好きなマンゴースムージー。

 


暴力事件

空港から市内80XCD(=30ドル)。市内1-2時間過ごして空港に戻る。それで160XCD(=60ドル)で話がついたと思ったら最後にちゃぶ台返し。250XCD(=95ドル)とな。揉めた。

断固として支払いを拒否する私。すると運転手は、車のドアを閉める。私のリュックは車の中。荷物を人質に不当な価格を請求するつもり。強引にドアを開け、荷物を取り戻すと、運転手は私に暴力。荷物を引っ張る。悪質だ。手助けが必要。

「ポリス!」「ポリス!」と、私は大声で叫ぶ。すると運転手は、私の頬をぶってきた。2度も。パチンパチン。マジです。もっと大声で、私はひたらす叫ぶ。「ポリス!」「ポリス!」「ヘルプ!」「ヘルプ!」

ようやく空港職員が気づき、近寄ってくれた。そして警察を呼んでくれた。タクシー運賃でもめることはある。でも暴力はいかんよ。時間もあるので警察にもキッチリ調書とってもらいました。

正式に訴えることもできるとのこと。でもそれなら、この国に残らなければいけないので無理。訴えて、彼を罪に問うことはできないが「二度と空港で働かせない方がいい」と忠告した。「私のような被害者がまた現れたら国としても損害である」と。国の玄関口である空港。その空港タクシーがぼったくる。暴力を振るうことは前代未聞。空港は1年前にオープンし、これから拡大して、旅行者もたくさん受け入れるだろうから、まだサービスが追いついてないのかもしれないが、きっちり管理しないと。

警察の調書の後、運転手ともう一度、話し合う。謝るのかなと思ったら、運転手は一言も謝ることなく、高額請求を変更しなかった。私の請求額は正当だ。金を払えの一点張り。空港職員、他のタクシー運転手、周りの人達も唖然。金なら支払うよ。彼の言い値250XCD(約1万円)を支払って、終わりにした。でも暴力は別問題。

他のタクシー運転手、空港で働く人、警察官、皆が私に謝ってくる。「これでこの国を嫌いにならないでくれ」「他は良い人ばかりだから」「彼はもう空港で二度と働けない」とタクシー会社のボスも私に謝り、確約してくれた。新聞記者からもインタビューを受けた。観光大臣?かな責任者に電話で謝罪。小さな国なので意思決定や対応は早い。

・・・

2日後、空港の社長から正式な謝罪文書がメールで届いた。その後の対応は的確。私から謝罪を要求したわけではありません。先方の誠意です。

 


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