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中米6ヶ国巡り (6)

2009/12  -  2010/01

中米で一番物価が安い / ニカラグア


移動

ホンジュラスのチョルテガから、ニカラグアへの移動。国境のグアサウレまで、直通の乗合ミニバスがあった。40レンピア(200円)。朝7時なので乗客は多く、助手席に最初に座っても、すぐに席は埋まって出発。良い道で国境には30分で到着。

ホンジュラスとニカラグアの国境は、1キロぐらい距離がある。よって自転車タクシーがたくさんいる。売店で朝食を買ったら、ホンジュラスの通貨が27レンピア(150円)残ったので、それをタクシー代にすることに。おそらく20レンピアで乗れると思う。距離があるし、出入国の手続きをしてくれる。

自転車タクシーに腰掛けるのは難しいので、荷物を預け、車いすを引っ張ってもらうことに。囲いを片手でつかんで、こいでもらうのです。これで快適。

ニカラグア国境では、大型バスが2台来ていたせいか、国境が大混雑。140コルドバ(7ドル)が税金。20コルドバ(1ドル)多く支払うと、すぐに手続きができるらしいが、拒否した。たぶん賄賂か、タクシー運転手の取り分なのか、わからないが、若いタクシー運転手はケチな私に怒っていた。「2時間余計にかかる」と言うが、嘘だろう。それに国境も「3キロある」と言っていたが、1キロほどの距離だった。お金のやりとりで嫌な思いをするのはスカン。でも納得できないものを支払うつもりはない。

ニカラグア側国境のバス乗場。商店が並んでいる。レオンの町に移動したいが、直通はなく、チナテンガ行き。乗合ミニバスの助手席をキープし、座席に座ったままで食堂から、食事を買うことにした。少し値段が高く、味もあんまりよろしくない。お釣りもごまかしてきて、ニカラグア人のせこさに辟易。このバス乗場には、お手製の3輪車いすに乗った男性がいた。途上国でよくみるタイプ。ハンドサイクルみたい。彼に案内してもらったりしたが、金くれとしつこかった。


レオン

グアサウレから、チナテンガは、40コルドバ(2ドル)。チナテンガからレオンまでは20コルドバ(1ドル)。ニカラグアは、乗合タクシーが主流なので嬉しい。歩けない私には大型バスに乗るのが非常に大変だから。

 

古都レオンは、さびれた街。哀愁ただよう。路上で寝ている人も多い。見るべきものはない。人々も何だか殺伐としていて、笑顔が少ない。無理に立ち寄る必要はないだろう。私は首都マナグアに宿泊するのを避けるため、レオンに立ち寄った。ただ、歩道の段差解消や、自転車道の設置など、バリアフリーをしている街並みがあったのは嬉しかった。

 


グラナダ

レオンから首都マナグアへは、乗合タクシーが頻発。待ち時間5分以内。マナグアは、他の中米諸国の首都と同じく、自動車社会。治安の悪い場所もあり、観光には適していない。そのままグラナダへと乗合タクシーで移動した。

ニカラグア湖に面した観光都市グラナダ。町の中央にあるコロン公園から湖までの道路は整備されている。ホテル、ゲストハウス、レストラン、カフェ、土産物屋が並び、夜には大道芸なども見られる。安心して涼しい夜風にあたれる。欧米人観光客の多い隣国コスタリカから、ツアーで訪れる人を多く見かけた。

 

その観光通りの終わりに、グアダルーペ教会がある。段差解消がされていた。ノンステップバス、車いすトイレなどはないが、段差解消だけは結構されているニカラグア。

こちらは、コロン公園の前にあるカテドラル(大聖堂)。スロープがあったので中を見学できた。コロン公園は、市民の憩いの場。ぼーとできる場所。賑やかで楽しい。公園から奥にいくと、大きな市場がある。市民の生活も体験できるので、観光に適した町である。

スペイン語学校も多かった。学校といっても個人教師。1対1の指導。グアテマラのアンティグア、コスタリカのサンホセが、スペイン語を学ぶ町として有名だが、個人的にはグラナダ。南国の解放感があるし、物価もずっと安いし、市場も活気がある。町の雰囲気も良い。穴場だと思う。

湖の近くのグラウンド。野球をしている子供たちがいた。ニカラグアから、メジャーリーガーがいるなあ。中米ではサッカーが主流なのに珍しい。メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、コスタリカは、サッカー。野球が盛んなのはニカラグア、パナマ、ベネズエラ、キューバ、プエルトリコ。米国の影響力か?食べ物や、言語、宗教、文化は同じなのに、国境を越えれば、盛んなスポーツが違うのは面白い。

素敵な町で過ごすと、疲れがとれる。最後の訪問地コスタリカへ。ローカルバスで移動する。市場の中がバス乗場。前日に場所と発車時刻を確認。

朝のバス乗場。乗務員の手伝いを借りて座席に移った。車いすは畳んで、バスの天井に。車いすのクッションを手元に置こうと思ったが、クッションも一緒に天井へと運ばれていった。クッションを取ってくれとお願いしたが通じず、無視された。

目的地の町リバスについたら、車いすのクッションがない! ヤバイと思っていた。悪い予感は的中した。天井から落ちたのだろう。どこにもないという。そっけない。10年以上も大切に使っているウレタン素材のクッション。もう生産されていない。私は床ずれの心配は少ないが、車いす利用者にとってクッションは生命線。最悪である。

滅入る気分を奮い立たせた。コスタリカ国境へ移動しなければならない。しかし次のバスは超満員。クッションもないし、バスに乗るのも大変なので、タクシーをチャーターすることにした。40キロほどの距離だが、15ドル。安い! 判断の速さと決断に自画自賛。 逆境こそ頭が働くようだ。


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