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中米6ヶ国巡り (4)

2009/12  -  2010/01

ローカルバス / エルサルバドル


アンティグアから、リベルタードへ 直通ミニバス

アンティグアから、隣国エルサルバドルの首都サン・サルバドールへの直通バスはない。いずれもグアテマラシティで、大型バスに乗換となる。人数がいればミニバスを貸し切ることは可能だろう。

車いすの私は、大型バスに乗るのが大変なので、なるべく利用したくない。サルバドールへの直行ミニバスがないのか、アンティグアに50件以上ある旅行会社を、端から尋ねまくった。翌朝出発というのも原因か全然みつからない。その中で、ラ・リベリタードに行くミニバンがあるという。35ドル。

8時30分 ホテルに迎えの約束が、40分遅れ。いつものようにラテン時間。ミニバスは他に2名のみ。彼らが貸切をしていて、それに私が便乗したようだった。 

 

車窓は美しい。首都グアテマラシティを通らず、太平洋岸に出て、エルサルバドルを目指す。富士山と外見も高さも似ている、フエゴ火山、アグア火山を眺めながら、車は快調に進む。

エルサルバドルへの国境越え。ビザも必要ないので簡単。国境間を結ぶのは、自転車タクシー。我々はミニバスの車内で快適。国境の町は賑やか。商店が多い。 4時間半で、ラ・リベルタードに到着。非常に快適でした。ミニバス最高!


リベルタード

エルサルバドルの保養地。首都から車で1時間。海岸沿いに、レストランやホテルが立ち並ぶ。サーファーの町としても知られるが、外国人旅行者はほとんどいない。雰囲気がいい小さな町なので、1泊することにした。

商店街を散策。庶民の味「ププサ」を食べる。トウモロコシの粉を練った生地に、チーズ、豆、ひき肉を挟んで焼く。その場で作って、焼いてくれる。一枚30セント(30円)。エルサルバドルでは、米ドルが通貨。

 

「ププサ」だけでは、お腹一杯にはならないので、食堂が集まった建物に入る。魚とライス。1.5ドルなり。海辺の町、魚がたくさんあります。

ビーチは、とてもきれいに整備されていた。しかもバリアフリー。スロープが完備され、車いすトイレもあったが施錠されていた。砂浜に降りるのは階段のみだが、海岸沿いの遊歩道や桟橋は段差なし。歩いて散策。のんびり散歩。

きれいな海岸線。サーファーが何人かいました。桟橋には魚市場がありました。

ビーチの東端には、地元レストランが立ち並んでいます。好物の生ガキを注文したら、小さいこと。こんな小さい牡蠣は見たことも、食べたこともない。成長させて大きくさせるべき。半ダースで、3ドルと値段は安いが、やっぱり味は良くない。一方、セビーチェ(魚介類のシーフードサラダ)は、レモンが効いてとても美味しかった。3ドル。ビールは1ドルなので、合計7ドル。

海を見ながら、マリアッチの奏でるギターを聞きながら、のんびりとした午後。


首都サンサルバドール、サンミゲルへ

海岸沿いの町リベルタードから、首都サンサルバドールへの移動はローカルバス。60セント。早朝から夕方まで、20分毎の出発。日が落ちると、治安が悪くなること、運転が危ないことから、バスはない。

派手な黄色いオンボロの車体、装飾された文字でフロントガラスには行き先が書かれている。運転手の手を借りながらバスに乗りこむと、すぐに出発。乗客は私一人。バスは交差点を曲がり、露天商が並ぶ市場の中を突っ切る。そこで乗客を拾っていく。扉は開けられたままで、バス停は存在しない。頻繁に本数があるため時刻表もなし。車内では、料金を徴収する人に、行き先を告げ、距離に応じた運賃を支払う。

バス路線上であれば、自由に乗り降りできるシステムは、全世界のローカルバスによく見られるルール。日本の地方ではバス路線の撤退や減少が社会問題となっているが、乗客の利便性を高めるために、真似をしてもいいアイデア。規制緩和すべきだろう。

運転手の座席には大きなスピーカーが置かれ、陽気なサルサ音楽が流れていた。アメリカ国旗や、セクシーなステッカー、内装も華やか。運転手の柄が悪いのは万国共通。そんなに急がなくてもいいのに、乱暴な運転で、一秒でも早く到着しようと飛ばしまくる。

ローカルバスに乗っての移動は楽しい。老若男女入り混じり。途中でたくさん乗ってきて、途中でたくさん降りる。おばあちゃんが乗るとき、すっと手を貸す人がいる。ごく自然な助け合い。出入口に近い最前列は空けられていることも多く、高齢者などに譲られる。私も最前列座っているのだが、見た目には元気なので複雑な気分。許してねと心で謝る。
 
首都サンサルバドールの旧市街が終点。ゴミが散乱。いかにも治安が悪そう。薬物中毒者も歩いていそう。危ないところは、さっさとパス。サンミゲルへと行く東バスターミナルへと移動。タクシーは交渉で、2.5ドル。

サンミゲルまでの大型バスは、3ドルと5ドルの2種類があるらしい。おそらく直行便か、各駅停車かの違い。手助けしてもらって5ドルのバスへ。 バスには、乗客でない売り子も乗ってくる。キャンディ、子ども用教材CD、音楽CDを売る人達が、早口でセールストークを開始する。商品を運転手に手渡しており、それが場所代。たくましい人々。いつもうるさい車内。これだから、旅は面白い。

2時間で、サンミゲルに到着。ププサを食べて、町を散策。サッカー場があった。サンミゲルの地元チームのクラブハウスもあった。

  

このチームのメインスポンサー(ユニフォームの胸ロゴ)は、ミスタードーナツ。とても驚いた。商店で売られていたレプリカユニフォームを見てください。オレンジ色。日本のミスドとそっくりのデザイン。しかし、エルサルバードルの資本で、日本とは関係なし。米国ミスドの権利が、分かれてあるから問題はないだろう。街中にも何軒か、店があった。ミスタードーナツ大好きな私は、嬉しくなり、思わずレプリカを土産に買いましたとさ。


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