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中東遺跡巡り(5)

2000/04  -  05

ハリーとのドライブ3日間 バールベック etc / レバノン


早朝の電話

朝7:30、ホテルの部屋の電話が鳴った。 「今日のあなたの予定は?」と聞いてくる。「バールベックに行こうと思っている」と寝ぼけながら答える。スペシャルプライスで50ドルいうので、45ドルまけてもらい、実に簡単に1分もかからず交渉成立。どこの誰かもわからない人からの電話だけど、安いからいいかと思って電話を切った。

レバノンに来た一番の目的は、バールベックの遺跡を訪れることだった。当初の予定では、タクシー借りきりは距離があるので高いだろうから、バスで行こうと思ってた。だが、ホテルから、郊外のバス乗り場まで行くのは大変だと来てから直感した。バスも大型バスなので車イスの私が乗るのには困難だと感じていた。だから、朝早くの訳のわからない勧誘の電話は渡りに船だったのだ。

ちんけな朝食後(ホテル宿泊の際、値引きをしてくれなかったので朝食をつけてもらっていた)。ロビーに降りると、フロントの人は私がバールベックに行くのを知っていた。電話の主は、ホテルの従業員(名はトニー)だったのだ。運転手は彼の友達がするとのこと。

運転手の名はハリー。トニーとは、ベネズエラで知り合ったらしく親友だ。彼は、年間のほとんどを海外に出稼ぎに行っているらしい。オーストラリア、チリ、ベネズエラ、スペイン、ドイツ、etc 世界各国で働いた経験があるので英語も話せる。めちゃくちゃなスペイン語も話せる。軍隊にも所属した経験があり、根性も座っていて力も強く、私を担ぐのも簡単にしてくれる。現在は休暇で、レバノンに戻ってきていて、小遣い稼ぎでタクシー運転手をしているようだ。本職のドライバーでないので料金も安いのだろう。


バールベック

ベッカー高原の中央に位置するバールベックへは、首都ベイルートから車で約2時間半。雪を頂く2つの山脈に挟まれたベッカー高原は、レバノンの穀倉地帯である。ベッカー高原南部のシリアとイスラエルの国境地域は、紛争地域で有名なゴラン高原であるが、ニュースによく出てくるゴラン高原がどうしてそんなに争われるのかというと、ベッカー高原と同じく、中東の中で数少ない肥沃な大地であるからなのだ。

さて、バールベックに行く途中、運転手のハリーは道端でベッカー高原名物「そら豆」を購入した。車の中で私も、「そら豆」をぼりぼりと食べたが、めちゃくちゃうまかった。中東一といわれるレバノン料理は、このベッカー高原の野菜に支えられているといっても過言ではない。

ちなみに、レバノンは、アラブの中で唯一砂漠のない国である。肥沃な緑豊かな国土と温暖な気候は、私の中東の固定観念イメージを見事に覆してくれた。

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遺跡につきました。有名な天にも突き刺す六本の大列柱が見えます。掘り込まれたレリーフの細かさには目を見張ります。

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バールベック遺跡は規模としては大きくないのですが、保存状態がよいローマ遺跡として有名です。ローマ遺跡の穴場だという人もいます。上の写真のバッカス神殿は、アテネのパルテノン神殿よりも完全な形で残っているといわれます。

さて、車イスの私は、正面入口は長い階段なので、出口の段差のないところから入場しました。入場料は無料でした。ヨルダン・シリア・レバノンでは、どこでも観光地は車いす無料。ところが、正面の階段を避けて出口から入っても、メインの祭壇のあるところに行くには結局階段があるので、周りの観光客に頼んで担いでもらって上がりましょう。せっかく来たのだから、多くの場所を見ないとね。祭壇の階は平面なので、車イスでもゆっくり全部見ることが出来ました(下の写真)。

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ベイルートへの帰り道、運転手のハリーは、同じ道を戻るのは楽しくないからと、わざわざ遠回りをして、レバノンの金持ちの避暑地を通ってくれた。チップを要求するどころか、ご飯や飲み物までおごってくれた心優しいハリーは最高だ。思わず、翌日のビブロス行きのタクシー借りきりも予約してしまった。


ビブロス&レバノン杉

次の日も、ハリーとのドライブ。
目的地はビブロス。世界で最も古い都市国家が存在していた。聖書を意味する「バイブル」は、ここビブロス(Byblos)から来ている。ビブロスのギリシャ名はパピルス、すなわち書物を表し、アルファベットはこの地で産まれた。

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ビブロスは、海に面して街がある。地中海からの心地よい風が吹き、波の音と鳥のさえずりが気持ちいい。タンポポや花が咲き乱れていて、旅の疲れも何もかも吹き飛ばしてくれる。個人的には、バールベックよりビブロスの方がいいです。遺跡の近くの海岸も静かで落ち着きます。

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さて、入口ですが、またもや階段があります。普通は、復元された騎士の城(上の写真)から入場しますが、車イスでは無理なので脇の道から城の廻りをぐるっと通って、遺跡の内部に入りました。もちろん、入場料は無料です。古代の住居跡や、紀元前14世紀に建てられた神殿跡(下の写真)など、悠久な時の流れを静かに感じれます。実に環境の良いところです。

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ビブロスを見た後、ハリーはレバノン杉を見に行こうと車を走らせた。これでもかと深い谷間を抜けて、山を登っていくドライブは爽快だ。だんだんと空気も冷たくなってくる。

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一気に標高2000mの地点まできた。道端には、も残っている。冬にはスキーが楽しめ、リフトやスノーモービル、ロッジがある。日本で例えるなら、上高地みたいだ。レバノン国旗にもなっているレバノン杉は、かつてレバノン全土を覆っていたが古代からの伐採がたたり、現在では約1200本にまで減少している。もはや天然記念物ものである。

ところで、レバノン杉を見に行ったのは契約以外のサービスだった。ハリーは私に、レバノンの素晴らしい自然も見て欲しいと連れて行ってくれたのだ。とはいっても、ビブロスから片道2時間もかかるので、35ドルの料金をではガソリン代もままならないので多めに欲しいというので、45ドル払った。 ハリーは心優しく親切で(でも親切すぎて未だ独身)、会話も弾むし、低料金だし、本当に最高だ! ハリー、本当にありがとう!!


ジュニエ

またまた、3日目もハリーとドライブだ。この日の深夜、ベイルートを発つので、深夜のホテル→空港の送迎も含め30ドルで契約した。前日の夜、飲みすぎて疲れていたのもあったので、近場のジュニエに行くことにした。

ジュニエは、ベイルートの北20kmにあり、高級住宅街でもある。ベイルートよりもオシャレな服屋が並び、流行発進地域でもある。街を歩く女性も非常にオシャレで、洗練されたレバノン美人が多く見られる。服格好はヨォロッパの街と変わらない。目のやり場に困る女性もたくさん見れる。すごいセックスアピールに、こちらもタジタジ。高級車がバンバン走り、オシャレなカフェもあったりして、思わず、芦屋を連想した。

さて、ジュニエの観光名所といえば、テレモートというケーブルカー。海岸からケーブルカーで、山の上に行きましょう。乗り場には階段があって大変でしたが、ハリーの手助けで無事、私もテレモートで頂上に行きました。山の上には、ブラジルのリオデジャネイロにあるキリスト像を模したような白亜の像と教会がある。日曜には、レバノン中からキリスト教徒がお祈りに来て混み合う。 ここからの景色は最高でした。

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どこでも話題はレバノン美人

ヨルダンを旅行していて、シリアを旅行していて、現地の人に、この後レバノンに行くんだというと、必ず返ってきた返事があった。「レバノンの女性は最高だ」というセリフ。男同士の会話では万国共通どこでも、下ネタが盛り上がる。私も調子に乗って、レバノンには美人が多いんだって、と聞いたりもした。すると、皆、きれいだと言う。アラブで一番だと言う。世界一だとも言う。 本当にそうなのか? 実際にレバノンに入国して確かめた。彼らのいうことは正しい。レバノンは美人国である。ヨルダン、シリア、レバノンと旅行した順に、女性が美しくなっていた。

「レバノン女性は、お金がかかる」ともよく聞いた。確かにレバノン女性は、おしゃれにうるさい。化粧も濃いし、香水の匂いもプンプン。レバノン美人を嫁に貰うとお金がかかるからと、嘆く人もいた。確かに、そう思う。気も強くて、自己主張強そうだし、女性も車をバンバン運転している。美を維持するには、お金もいるのだろう。

レバノンに、なぜ美人が多いのか?勝手に考察する。

目が美しい。中東の女性が本質的に持つもの。なぜなら、体を、顔を、黒いベールで覆ったりしていると、セックスアピールは目だけであるから。

スタイルがいい。これは、服装は西欧人とまったく変わらないともいえる。日本よりハデだ。人に見られるファッション、体の線が出るファッションをしていれば、スタイルがよくなるのだろう。

化粧が濃い。これは、日本人には受けないだろうが、考えて見れば化粧をするということは、自分を美しくみせたいという願望が強い表れだろう。

派手である。女性が肌をあらわにしているなんて、中東の多くの国では許されないが、やはり、男性はセックスアピールには弱いもの。また、西欧人と違うのは、それでいてムスリム(イスラム教徒)であるのだからギャップがいいのだろう。

混血が多い? 華僑みたいに、アラブの商売人はレバノン人が多い。レバノン料理も有名で、アラブ料理=レバノン料理ということも多い。ホムス(ひよこ豆のペースト)が有名ですね。色んな民族の血が混じる機会も多いのも美人が多い理由か。

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ここで一つ謝らなければなりません。こんなにもレバノンには美人が多いといっても、証拠がないじゃないかとお思いでしょう。スイマセン。きれいな人がいても、写真を撮らせてくださいなんて、恥ずかしくて頼めませんでした。代わりといってなんですが、未来の美女予備軍である子どもの写真しかありません。

出来ることなら、あなたの目で確かめに行ってくださいませ。あるいは、アラブ人と話す機会があれば、レバノン美人について聞いてくださいませ。私の言うことが本当だと納得してもらえると思います。日本人は知らない、中東では皆知っている、常識って違うもんだと感じた、レバノン美人でした。


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