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アフリカ大爆走(5)

2003/12  -  2004/01

帽子の国の人々 / レソト


バスで移動

レソトは、南アフリカに囲まれた小さな黒人の国。白人に支配されてもおかしくないのに、地下資源がないから侵略されなかったのだろうか?いずれにせよ、黒人国として独立を保っている。さて、南アフリカのブルームフォンテインから、地元民(黒人)が利用するバスで移動することにした。

バス乗り場の辺りは、治安が悪い。というかカオス(混沌)。白人の姿はもちろんゼロ。道路は汚く、空缶、ビン、ゴミだらけ。個人の露天商が軒を並べ、大音量の音楽がガンガン流れている。さすがに緊張する。レソト行きのバスを聞くと、ワンボックスの車に案内された。満席になれば、出発である。

押し合いへし合い、狭い車内で我慢すること2時間。国境に到着した。国境まで、3分ほど歩いていく。なんと入国管理事務所にスロープを発見。バリアフリーがあってビックリ。自分で事務所に入って、入国手続きもスムーズにできた。

人が集まるところには、商売があるのは万国共通。おばちゃんたちが露天で、とうもろこしやパン、果物などを売っていた。皆、私が珍しいのだろう。通り過ぎた後にじろじろ見ていた。


地元民との交流

西欧的なスーパー(客がいなくてガラガラ)を覗いたとき、なぜだか従業員と話すことになった。たぶん、暇そうにしていたので、レソトの情報を聞こうと思って。話の中で、レソトのローカルフードは何か? を尋ねたら、店を教えてあげると外につれていかれた。前の2名がスーパーで働くおばちゃん。後ろの人が、市場で食事を売っているおばちゃん。

ジャーン! これがレソトのご飯です。牛肉と、ほうれん草か何かのペーストサラダ、にんじんの酢漬け、白色のものは主食のパパ。パパは、とうもろこしでも小麦でもない、何か穀物をこねて作ったもの。味はまあまあ。それと、ムトゥというヨーグルトとお粥の中間みたいな穀物スープを食べた。

レソトは、帽子の国といわれ、多くの人がおしゃれとして帽子をかぶる。民族衣装としては、バソト帽という麦わらのとんがった形の帽子が有名である。よって、帽子屋さんもたくさんありました。上の写真。

メインストリートから、中央市場やバスターミナルに向かうところに歩道橋があり。車イスでも通行できるようにか、スロープも完備。かなりいいっす。お手本のデザイン。実は、この写真を以前に見たことがあって、こりゃバリアフリーしているなと、レソト行きを決意した。

南部アフリカでは、エイズが深刻な社会問題となっています。原因はたくさんありますが、その一つにフリーセックスの文化があります。性に自由なんです。当然、生が気持ちいいので、コンドームをしない。だからコンドームの使用を啓蒙。コンドームがレソトの象徴バソト帽の形をしている看板を発見。笑ってしまいました。真剣な内容なのに、ギャグになってしまっているから。

レソトの人は、おしゃでした。帽子が最大のポイントではありますが、色んな格好をしている。ちょっと変わったマントと靴を入った若者がいたので、撮影してみました。

ここの市場のおばちゃんとなぜだか仲良しになりました。元気のいいおばちゃんで、しばらく一緒に過ごしました。

バソト帽があったので、かぶらせてもらって、隣の露天のおばちゃんも入れて記念撮影。お気に入りの写真です。日常の風景がみえます。すると、写真を撮ってと人が集まってきました。味のあるおばあちゃんの写真を掲載します。おしゃれでしょ。帽子をかぶっているでしょ。後に彼女達には日本から郵送で写真を送付。届いたかな?

レソトは田舎だけあって人々はのどかで親切でした。世界中どこも都市は殺伐として寛容さに欠けることがあります。
他の貧しい国と同様に、「車イスを押すから小銭をくれって」 声をかけられることがありましたが、基本的には親切な人ばかりで、善意で手助けしてくれる人が多かったです。


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