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アフリカ大爆走(3)

2003/12  -  2004/01

世界最古の砂漠 / ナミビア


ダートでドリフト

スワコプムンドから海岸線を南へ。偏西風がぶつかり乾燥する大陸の西海岸。完全に砂漠化。荒々しい海岸と砂丘。最高の景色の中を運転する。なんともいえない感覚。砂丘では、四輪バギーで遊ぶ人たちがいる。映画の撮影も行われたことがあるところ。

フラミンゴの生息地で有名なワルビスベイから、いざ内陸へ。ここからはダートの道。幅が広く、適度にアップダウンがあるので最高。ただしパンクが怖い。一度経験しているし。スリップにも注意しなければならない。

なんと表現したらいいのか?別の惑星に宇宙旅行にきたみたい。地球上とは思えない。とにかく走る。

少し高台になったところに、景色を眺めながら休憩している自動車を発見。私も停めて、写真を撮ってもらう。米国のグランドキャニオンみたいに、地球の息吹が感じれる渓谷。断層がえぐれて見える。地層が斜めに走っている。すごい景色があるもんだ。

 

気持ちいいなあ。太陽がサンサン。

 

数時間後、ナミブ砂漠の奥地に近づいてきた。セスリウムというキャンプ場のある町につき、入場料を払って、世界最古の砂漠のある国立公園へ。

バーン! また、やっちゃいました。2度目のパンク。昨日と同じく右後輪。道路は舗装されているものの、手入れができていなく凸凹だらけ。スピードを出しすぎたせいで、凹にタイヤがあたり、一瞬で破裂してしまった。最悪。

 

自分でパンクは直せないので、誰か通る人を待つ。その間、暇なので写真撮影。砂丘が赤いです。風が強いです。砂漠です。暑いです。水だけは非常時のため、たくさん積んでます。

待つこと、なんと40分。やっと一台、車が近づいてきた。Tシャツを脱いで振り回す。キャンピングカーで旅行する若い英国人らしきカップルだった。ワイルドで格好いい親切な兄ちゃんが、手際よく修理してくれた。この日はクリスマスだったので、観光客が少ないから、通行する車もいないよねと互いに笑った。とにかく通行する車がいて、そして親切に助けてもらえてよかった。

スペアタイヤがなくなってしまったので、早急にガソリンスタンドなどで入手しなければならなくなった。でも砂漠の真ん中にはない。公園の入口にはあるが、引き返せば時間がなくなり、奥には入れない。いつの日か再訪すべきか、命を優先すべきか悩んだが、せっかくの機会。車を奥地に向かわせる。今度は慎重にスピードを落として運転した。

 

きれいな砂丘です。高さは100メートル弱かな。自動車で入れるところの限界まで行きましたが、砂漠に突入する勇気はなし。帰れなくなると大変。また自動車を降りて砂に触ったり、砂漠に登りたいけど、車イスなので諦めた。

公園の入口から1時間。遠かった。ナミブ砂漠の最深部ソフスフレイへの入口に到着。砂漠のど真ん中に湖があるのです。地下水でつながっているのだ。不思議なところ。奥には世界最大の高さを誇る砂丘もあります。とにかくスケールがでかい。伝えることは難しいが、まずここまで来る道程がえげつない。そして大自然。リアルに優るものなし。


ナイトドライブ

公園の入口にあるガソリンスタンドでは、パンクは修理できなかった。サイズのあるタイヤがなかったのだ。頼むよ~。仕方ないので、100キロ先の交差点にポツーンとある次のガソリンスタンドまで慎重に走らせる。

そこでは値段をふっかけられた。他に修理するところもないからだろう。怒った。交渉した。値段を少し下げてくれたけど、1回目のパンク修理代より、5000円も高かった。修理している間、レストランで食事をしようとすると、サンドウィッチしかなかった。腹ぺこぺこなのに。クリスマスなので従業員でパーティするのだと。オーナーはもちろん白人。従業員は黒人です。そして、かわいいウエイトレスにナミビア恋愛事情を調査。万国共通の楽しい話題ですね。

翌日の飛行機に乗るために、首都に戻らなければならない。またレンタカーの契約上、朝の9時までに返さなければ、料金が一日分余計にかかってしまう。パンクもしたし、無理してナミブ砂漠の最深部まで行ったし、時間がなかった。最短距離で、砂漠を横断する道を選んで、野宿を決めて、とりあえず体が疲れるまで車を走らせる。

ナミブ砂漠の山の向こうに沈む夕日を眺める。美しい。反対方向 東の空を眺めると、これまた違う景色が、夕日が反射して変な空の色。上の写真と、下の写真は、同時刻の東と西の空です。 不思議でしょ!?

道路には、ますます車が走っていなかった。メインの道路じゃないこと。夜に走るのは道が見えなくなって危ないことなどが理由だろうか。結局、夜の11時まで5時間も走ったが、すれ違った自動車は、たったの3台であった。沈む夕日に反射して月が輝いている。なんてきれいなんだろう。想いにふけりながら、運転する。運転する。運転する。

真夜中。いろんな出来事があった。野生のシマウマやウサギ、いろんな動物に遭遇した。路上に車を停めて、車の外に出て寝袋にくるまって野宿もした。ギアナ高地で見た星空が最もきれいだったが、余裕でそれを上回る生涯最高の星空。四方200キロに街はない。電球もない。本当の真っ暗なのだから。砂漠で空気も乾燥しているから。

恐怖で、疲れているのに眠ることはできなかった。動物の鳴き声が聞こえるからだ。襲われたらどうしよう? 守ってくれるものはない。これが自然。翌朝。野生のクドゥー(角がある大きい鹿)2匹、スプリングボク(鹿の一種)3匹と遭遇した。そりゃ怖いわさ。

 

早起きして、無事、空港に到着。間に合ってよかったです。レンタカーの総走行距離は、2840キロメートル/4日間。パンク2回。そのうち1500キロメートルがダート(エトーシャー国立公園内350キロメートルを含む)。すごいですわ。時間がないとはいえ、一人ですごい距離を運転してしまった。無茶しすぎだね。


おばさま4名を案内 in 2006

またもやナミブ砂漠を爆走。ラッキーなことにワイルドフラワーを見ることが出来ました。

 

 

  

 

  

  

  

 

 

 


家族旅行 in 2019

3回目のナミビアは、初めての海外家族旅行。現地10日間。子ども達は砂漠を上りました。私は駐車場で休憩。

夕日のきれいなロッジに宿泊。20部屋のうち、2つが車いす対応でした。できる範囲でのバリアフリー。最高です。

ヒンバ族も訪問しました。


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