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アルプス スキー旅行(4)

2014/01-02

シャンティ城/パリ


冬のパリ

アルジェリアからの飛行機は、パリ・オルリー空港の到着。シャルル・ドゴール空港より市内に近い。パリ市内へは、オルリー・バスにて。ノンステップバスの2連結。リムジンバスでないのが嬉しい。日本の空港バスは全滅ですから。乗車前にチケットを買わないといけないのだが、知らずに乗ったら、料金を無料サービスしてくれた。ラッキー。

オルリーバスは、パリ南部に到着。モンパルナス駅まで歩いて、ガレット(クレープ)が有名な店が並ぶ通りへ。ランチは、そば粉のガレット。

美味しいけど、値段が高いのが難点。10ユーロ弱する。1400円ですね。シードル(林檎の発泡酒)を頼むと、15ユーロとかで、2000円を超えてしまう。日本のランチ物価が本当に安い、そして質が高いと改めて思う。


美術館巡り

パリでは2泊する。朝に到着、深夜発なので、丸々3日間、動ける。メトロ(地下鉄)は、階段でエレベーターがないので、車いすはバスを使っての移動となります。

オルセー美術館の前で記念撮影。20年振りの訪問。ルーブルより、人が多くなく、作品も現代に近いので、私はこちらが好き。ポンピドゥ(現代美術館)はもっと好き。

※冬のパリの動画(同行者の撮影)もご覧ください。

 


グルメ

パリに来たら、高校の同級生がオーナーシェフをする、レストランへ。店は繁盛。満席でした。旅グルメのコーナーでも紹介しているので重複は避けます。写真をご覧ください。

前菜です。美味しい野菜たち。

ラビオリのスープ。

魚のお皿。スズキでした。

肉のお皿。鶏肉とトリュフ。

最後にデザート。


サッカー観戦

私だけ別行動で、夜にサッカー観戦。PSG(パリサンジェルマン)。イブラヒモビッチ、カバーニ、チアゴ・シウバ、超ワールドクラスの選手が所属する。ホームの「パルク・デ・プランス」は、ラグビーW杯観戦で訪問したことがあるため、車いす席の有無は把握済み。そのチケット入手方法が問題なのだが、フランス人の友人に頼んだ。車いすと介助者1名は無料。予約書がインターネットで送付される。そして障害の証明書を持参とのこと。

パリの地下鉄はエレベーターが皆無なので、バスを乗り継いでスタジアムへと移動。試合開始の40分前に到着。DとEの間に、車いす入口があった。

そこで名前を確認。「ムッシュ・ヒデトウ」と呼ばれる。日本人が来ることは把握しており、私を名前で呼んでくれるなんて、嬉しいじゃないの。でチケットをくれた。私の名前も入っている。

車いす席は、バックスタンドの最前列になる。40~50席ぐらいかな。高さがなく、ピッチサイドには電飾広告板があるため、一部死角ができるが仕方ない。

車いすトイレはスタンド内にあり。驚いたのは、車いす席だけのための売店があったこと。他の席の客はここには入れない。

試合直前に、スタンドは埋まる。収容4万8000人。ほぼ満席に。欧州では、試合直前にどかっと人が入ってくる。おとなしく会場内で待つ日本とは違う。

選手が近い。特等席で試合鑑賞。相手は古豪ボルドー。フランスリーグでは図抜けた戦力のパリサンジェルマン。試合は退屈。拮抗した試合の方が興奮する。100%出してない。60%ぐらいでの試運転。リスクを決して負わずボールを保持して攻める。相手も引いて守りばっかり。 2-0 で、ホームのPSG勝利。

後半からだった。試合は決まったので終了5分前に退場。早くバス停に行って、安全にバスへ乗りたいため。ところが、バスが来たとき、最初から待っている車いすの私を押しのけ、乗客はバスに駆け込む。私の乗るスペースはなくなった。「おまえら、どけよ」とジェスチャーしても、皆は早く帰りたいので無視。冷たいフランス人。サッカー観戦の客はマナーが悪いというのも納得。身勝手。

仕方なく、次のバスを待つことに。それも乗れないと困るので、バス停の手前の路上に出た。バス停に入る前に車いすの私だけ先に乗せてもらわないといけない。そうしないと帰れない。

真冬の金曜、20時30分キックオフ。テレビ放送を優先したスケジュール。日本じゃ有りえない。バスを2つ乗り継ぎ、ホテルに戻ったのは、23時40分になってしまった。気温はゼロ度に近い。雨でビチョビチョ。寒い冬のパリ。夜道をとぼとぼ車いすを必死にこぎました。

 


シャンティ城

旅行の最終日。飛行機は夜遅くなので、午前はパリで自由行動。午後遅くは友人の車で、パリ郊外、空港に近いシャンティ城に行くことに。で、そのまま空港へ送ってもらう。シャンティ城は隣に競馬場があります。博物館や大きな庭、天気の良い夏の日などに、一日観光したいところ。

正面のアプローチ。道路が見事に古い石畳。かなりのガクガク。車いすには大変です。仕方ありません。ゆっくり進んで、お城に到着。正面玄関で、ラウラと記念撮影。段差がないので、車いすでもアクセス可能です。お城も全てではありませんが、車いすで観光可能。

橋を渡って中へ。美しい城です。入口の横に車いす用トイレがありました。

中に入りました。階段があって、車いすでいけない場所もあります。スタッフや周りの観光客に声をかけて、担いでもらうことも可能でしょう。でも、そこまでして見たいとは思わなかったので、車いす一人で廻れるところだけ、ゆっくり観光。

豪華な部屋がたくさんあります。歴史ある城の中を車いすで見学できるのは幸せです。階段や段差が多いことが多いですから。

 

ベビーカーの人などは、ひょいと担いで階段を乗り越えますが、車いすは簡単ではなし。3分の1ぐらいしか見れませんが、それでも十分に雰囲気は味わえるので、満足でした。

夕暮れの庭園。夏だともっと良いのになあ。なんて広いのでしょう。

車いすでも観光しやすい城でおすすめです。パリ市内からは遠いので、空港へ帰る途中とかに立ち寄るのが良いでしょう。ただし自動車がいるかな。


ショッピングセンター

シャンティ城を観光した後、lドゴール空港の近くに新しくできたばかりの巨大ショッピングセンターへ。買い物と夕食が目的。駐車場に、電気自動車のスペースがあることに驚き。車いす用駐車場と一緒で、良い場所にあり。環境にやさしい車を推進する政策ですね。

こちらは車いす対応の駐車スペース。数も多いです。停めるのには、ステッカーが必要なので、不正駐車はありませんでした。マナーがいいですね。日本より幅は狭いです。日本は幅広過ぎかも。少なくとも片側の扉が全開できれば良いのですから。


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