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南インド(4)

2008/01

インドの先端 / カーニャクマリ (カニヤクマーリ)


船が沈没しそう

カーニャクマリに到着したのは、午後11時。街灯もない真っ暗な道を猛スピードで飛ばすバス。お願いだから事故らないでと心臓に悪かった。出発のラムシュワラームから、最終カーニャクマリまで、9時間乗っていたのは私のみ。ずっと一人で運転していたドライバーさん、お疲れさま。

バスターミナル終点まで行くとホテル地帯は遠いので、町の中心らしき路上で降ろしてもらった。すると、いかにも人相の悪い人が寄ってきて、勝手に私をホテルへ案内する。一緒に車いすの私が泊まれそうなホテルを探してくれて、紹介してくれるのはいいが、チップで揉めた。

インドでは、ホテルが案内人にチップ(お礼)を支払う場合も多いので、非常に複雑である。夜中に坂道を押してくれたり、手助けしてくれたのは嬉しいが、インド人はお金にこすいのが困ったもの。

20ルピー(60円)のチップをあげるのを拒んでいて、結局払ったら、受け取った後に悪態をついてきた。私はぶちきれて、本気で喧嘩をしたら、ホテルの人が仲裁に入り、大事にはならなかった。ラムシュワラームでも休憩しようとしたホテルで喧嘩になったが、私がイライラしていたのかも。

さて、インドの先端コモリン岬。どこの国でも地域でも、先端というのは観光地になる。岬の先に、2つの島があり、船で渡って観光するのが定番。海から眺めるインド半島は絶景。

 

しかし、この渡し船がとてつもなく揺れたため、呑気に楽しむことはできない。半島の先端で、海流がぶつかるのか、吹きさらしのためか、潮の流れがとても速く、波が高い。

また日本では考えられないほど、たくさんの人を詰め込み、安全柵もなく、船が相当に揺れて、恐怖。過去に、沈没したり、海に落ちた人はいないのだろうか? きっといるだろう。また、船に乗り込む際、岸壁に渡し板など用意されない。非常に危ないです。

島には、10分で到着。 島というより、一つの大きな岩である。有名なヒンドゥー教の宗教改革者がここで瞑想を行ったらしい。確かに神秘的な岩の島。船乗り場から、島の中央部の記念碑まで、スロープが作られている。インドの観光地は、バリアフリー化されていることが多くて、非常に嬉しい。

 

船乗場の近くでは、漁師が魚を売っていた。市場のようであった。まとめて買った人が、大きな箱に魚をつめて、どんどんと運ばれていく。

ガイドブックに書かれていた、少し高級なホテルでランチ。 めちゃめちゃ美味しかった。インドでは、少しお金を出してホテルでレストランがオススメ。 このときは、300円なり。

カーニャクマ-リは、観光だけの町といっても過言ではなく、インド中から多くの観光客が来る。その観光客相手に小物を売ったりする路上生活者が、海岸沿いの歩道で寝泊りしていた。

永遠なる処女の神様(カーニャクマーリ)は、寺院に段差があり拝むのは、あっさりと断念。私は信者ではないので、どうしても見たいという欲求もありません。寺院に入れなくても、参道や土産物屋さんをひやかして、巡礼の雰囲気を味わった。

さて、長距離移動が続いたので、カーニャクマーリでは、2泊して休憩。電車の切符を買いに、駅へと行くと、ここにもスロープが。本当バリアフリーで嬉しいです。ホテルや町も、バリアフリーになってくれるといいのだけれど。

車いす用の窓口もありましたが、そのカウンターは案の状、閉まっていました。何か法律か条例があるのか、配慮してくれているようですね。

インドの鉄道駅で必ずある白い車いす。介護用です。車いすでのインド旅行。鉄道は配慮されており、列車への段差も低く、車内も広いので、便利です。


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