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シルクロード(9)

2005/05

ペンジケント / タジキスタン


高級ツアー

ウズベキスタン旅行がおもいのほかスムーズで、1日余裕ができた。サマルカンドから、隣国タジキスタンへ日帰りのツアーがあることを聞き、参加することにした。せっかくの機会、訪問国数を増やしておく魂胆。

セントラルホテルにあるツアー会社を友人と二人で訪問すると、一人60USドルといわれた。夕方、手配師と再度会うと、値段が85ドルに変更となっていた。ちょうど1週間前に、アンディジャンで暴動があり、国境のセキュリティが厳しくなり、日帰りツアーといえども、21ドルの招待状が必要になるとのこと。

一人、85ドルを払って、運転手とガイドがのったタクシーで国境へ。イミグレーションでは、友人のシングルビザが問題になった。(何回かウズベキスタンに入国するつもりで、私はマルチビザを取得していた) ガイドが執拗に交渉するが認めらせず、手配師に携帯電話で必死に文句と返金の交渉をした。「ウズベクビザの確認を怠ったのはプロとして失格だ」とか言った。もちろん私の確認ミスでもある。血相を変えて交渉しても、40ドルが返金されただけで、つまり125ドルのツアーとなった。高い!

友人を国境に残して(サマルカンドに戻らず、待っていた)、一人でタジキスタンへ入国。まずはペンジケント市内の博物館を見学する。博物館内で写真を撮れば1ドル加算されるので、何も撮影できなかったが、歴史が学べた。たまにくる観光客を相手にしているが、社会主義国家の名残で、たくさんいる従業員は暇そのもの。

タジキスタン側ガイド、ウズベク側ガイド、タジキスタン側運転手、3名を記念撮影。3名もついた豪華ツアー(正確にはウズベク側運転手を入れて4名)なんて初めてである。おほほ。

続いて、ペンジケントの遺跡へ。新市街から、南へ丘を上がったとことにある。すぐ下には住居があり市民生活が営なれている。

遺跡は、景色が少しいいだけで何もない。土だから崩れている。車イスで遺跡の中を探索するわけにはいかないので、自動車横から眺めるだけ。退屈です。

遺跡を見物したら、バザール(市場)へ。さすがに賑やかですが、旧ソ連の独立国で最も貧しい国といわれ、工業製品などは少なめ。アイスクリームが安くて(5円)美味しかったです。

バザールの中で、黄色い人参を撮影しました。中央アジア名物のプロフ(ピラフ)に使用するもの。柔らかいのが特徴?

ところで、タジク人は、トルコ系とモンゴル系の中央アジア5カ国のうち、唯一のペルシャ系。食習慣など、隣国のアフガニスタンに本来の文化は近いだろう。ナン(パン)が美味しいのだから。ナンはペルシャから、中央アジアやインド、中近東に伝播したと思うのですが、、、どうだろう?

ツアーの最後は、レストランで食事。マントウ(でっかい餃子、ラビオリ)、ショルパ(羊肉野菜スープ)、パン、フルーツ各種。香草が利いていて最高に美味い。ボリュームもたっぷり。お付きの3名も嬉しそうに食べていた。ツアー代金に彼らの食費は含まれているので、私がご馳走しているということで王様気分。

車イスだから遺跡を見物しなかったこと、あっさり廻ったこと、友人を待たせていたこともあって、たった3時間でウズベク側に戻ってきた。今までの訪問国でダントツで最小の滞在時間であった。滅多と入国できないタジキスタン。このツアー代金を高いとみるか、安いとみるか、難しいっす。


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