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西アフリカ 修練の旅 (11)

2009/01 - 2009/02

乗換え / カイロ


カイロ観光

日本への飛行機に空席がなかったため、カイロで3泊することになった。過去に訪れたことがあるので土地勘はある。 物価の安さ、見どころの多さ、歓迎すべきストップオーバー。

06:00 カイロ空港到着 ゆっくり空港で暇つぶし。08:30 タクシーで市内へ  狙っていたホテルが満室。近隣の中級ホテルはすべて満室。4軒目でゲット。1万円ぐらい出してもいいかと思ったが、1500円という安い値段で広い部屋に泊まることができた。

翌日、ギザのピラミッドへ。前回訪問時は、早朝に来たため、中は開いておらず、入らなかった。(笑) ピラミッドは丘の上にあるため、裏手入口から入り、スフィンクスのある表側に抜けると、傾斜が少ない。ただピラミッドの感動は当然、表側なので、景色優先か、車いす優先か、難しいところ。

一人であること、2回目であるので、裏手から入って、一人で坂を上って下りて、ピラミッドを廻った。つまり、車いすでのピラミッド観光は、裏手から回ったほうが容易である。そこにタクシーをつけてもらう。 馬車もあるけど高い。自力走行で大丈夫。なんかあったら周りに助けを。正面の坂は10度以上の坂で、とてもじゃないけど車いすにはNGで上るのは困難。降りるのも大変です。 

ギザから、チタデルへ移動。これまた坂があるが、押してもらったりしながら中に入る。幸い、段差のないルートがどこかにあるので、車いすでもなんとかなる。チタデルの後は、ハーンハリーリの狭い路地などを見学した。


体の芯から痺れるようなカタルシス

スポーツ観戦が趣味な私。訪問地で何か試合がないかとチェックする。カイロには、アフリカで一番のプロサッカーチーム、アル・アハリがある。ネットで試合があることを確認。空港からのタクシーで隣車線の自動車がアルアハリの小旗を掲げていたので、聞くことにする。運転中だが、タクシー運転手は窓を開けて、試合日時と場所を聞いてくれた。

19:30~ 7万4000人収容のカイロスタジアム。大きな公園の中にある。試合3時間前から、スタジアム周囲の公園には人だかり。大勢の警備隊と騎馬隊がいる。車いす席があるのかどうかわからないが、とりあえずチケットを買う。20EB(400円)。列に並ぶのも大変だし、車いすなので、並んだ人を横目に脇を通ってゲートまで案内された。

ガンバ大阪のレプリカユニフォームを着ていたら、5名ぐらいから、「ガンバ・オオサカ」と声をかけられた。どちらのチームも、2008年のクラブワールドカップに出場していたから。

チケットを買うところから、スタジアムの中まで、3回の検問。歩いた距離は800メートル。異常なまでの厳重警備である。後に知るが、国際試合であった。ピリピリとした危険な香りが漂う。アフリカチャンピオンのアル・アハリと、カップ優勝のチュニジアのチームとの対戦。切符はアラビア語なので、なんだかわからない。

車いす席があるのかもしれないが、入場したゲートは、アル・アハリ ホームのゴール裏。サポーターの少ない、1階席最後列に座って観戦することにする。試合2時間前から、スタジアムにアフリカチャンピオンになったときの映像が繰り返し流される。アラブ音楽が大音量で流され、ずっとうるさい音。日頃のストレス発散か、ひたすら騒ぎたい人々。チームカラーの赤に染まったサポーターは、ずっと「アル・アハリ」と叫んでいる。

女性サポーターの姿も多かった。ほとんどいないと思っていたら、5%はいたと思う。タバコを吸う人が多く、もくもく攻撃には参った。観客のマナーは悪い。通路に立つ人もいる。車いすの私の前に平気で立つ人がいたので、何度注意したことか。

4万人を越える観衆。浦和レッズを彷彿とさせる熱狂的な赤のサポーター。集団心理の怖さ。アフリカで一番のクラブチームなことは疑いようがない。デジカメがないので、応援風景をビデオに撮れないのがつらい。

試合は、2-1で、ホームのアルアハリが勝利。アウェイが1点を返し、同点になったときは、発煙筒が投げ込まれ、一時騒然となった。アウェイサポーターの廻りは、警官が囲んでいた。スタジアムの最前列も全員、警官が座っていた。警備する人だけで、1000人近くいる。うーんすごい。

長かった西アフリカ旅行、関係のないエジプト、カイロでのサッカー観戦が、最も興奮した。


空港の両替詐欺

旅行最終日。エジプトの通貨が、297.75EGP(エジプトバウンド)が残った。出国審査を終えて、搭乗口にある銀行で両替すると、50US$しか渡さない。もうちょっとあるはずなのに変だ。これっぽちなの?と言い返して、レシートを見ると詐欺が発覚した。

レシートには、50US$=278.13EGP 手数料など端数が切り上げられて、280EGP と記載されている。よって、余った 17.75EGP が返却されなければいけないのに、5.75EGP しか返してこなかった。小銭で食事したり、飲み物を買ったり、寄付箱に入れるなど、できるのに。

怒ったら15.75EGPを返却してきたが、まだ2GEP(50円)足りないので、私は文句を言う。しかし、聞く耳を持たない。終いには「小銭じゃないか、ケチケチするな」とまで言ってくる。居直る姿勢に更に腹が立つ。なんでこちらが非難されなきゃいけないのだ。結局、2GEPを返してこないので、「あなたは悪い人だ。天国に行けないよ」と悪態をついて、立ち去った。

お釣りをごまかし、12.75EGP(300円)を、彼のポケットに入れようとするのは許せない最低な人。空港ロビーの中に両替所は、このトーマスクックの一つしかないので、ここでしか両替ができない。品位を疑う。親切な人も非常に多いエジプト人だが、腐った人もいるので困ってしまう。


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