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アーセナル

2001/11


宿泊していたホテルの前にある駅ピカデリーサーカスから、ハイベリースタジアムまで地下鉄で一本なので、階段が多いけど地下鉄に乗ることにした。エスカレーターが一部ありますが、地下鉄は古いのでバリアフリーの設備はありません。他の乗客に階段を上げてもらいながら、アーセナル駅に降り立ちました。

すると、目の前がスタジアム。徒歩0分。 なんと、家の間にゲートがあるではないか!!!

つまり、住宅街の中にそのままスタジアム。びっくりでした。アーセナルのホーム、ハイバリースタジアムの収容人数は3万8500人。こんな住宅街の中にサッカースタジアムを作るなんて。おらが街のチームという感じがヒシヒシとします。ロンドンは大きいので、地域ごとに幾つものサッカーチームがあります。

車イス席の入口は、駅とは対角線上のところにありました。

車イスの座席は、メインスタンドの前列左半分の2列でした。ピッチまでは、たったの2m。看板の横からは、ピッチに触れます。

試合15分前なのにスタンドは空席だらけでした。しかし、試合直前には満席。うわさに聞いていた試合直前に席に座るというやつですね。車イス席は早いもの順の自由席なので、早くから席取りがされていました。本当に車イスが100台来ていました。ビックリです。しかし、車イストイレが2つしかなく、混雑するのという問題がありました。

ちなみに、前日に、ラグビー イングランド×南アフリカ の試合(8万人収容)があり、現地でチケットを手配しようとしたら、車イス席は300席!あるのに満席でした。国立競技場だと車イス席は10席ぐらいだったかな。規模が違います。

また、正面スタンドの真ん中はベンチになってました。観客席が近いので、ベンチがスタンドにあるのを初めて知りました。もし稲本選手がベンチ入りしていたら、世間話ができたのに。そんな距離です。同じように、選手入場も壁を隔てて目の前で感動でした! 観客席とピッチとの近さ。これこそプレミアリーグ観戦の醍醐味だと感慨にふけりました。


David Beckham

試合は、アーセナルが押し気味も、前半後半のワンチャンスをユナイテッドに決められる、アーセナルに嫌な展開。 0-1 ユナイテッドがリードして、ハーフタイム

しかし、後半に修正したようで、後半は圧倒的にアーセナルペース。1-1に追いつき、アンリが逆転、突き放しのゴールを決めて、3-1 と逆転勝利! カヌーから、ベルカンプへの交代したベンゲルの采配も見事でした。それに引き換え、ユナイテッドは選手交代もうまくいかなかった。

なんと後半は、ユナイテッドのコーナーキックはゼロ。後半は席を移動して、前列の角に陣取っていたので、コーナーキックのときベッカムが目の前というシチュエーションだったのに一度も来なかった。。。

アーセナルの2点目、3点目は、現役フランス代表ゴールキーパーバルデスの超凡ミスからの得点。2点目はクリアミスで敵のアンリにボールを渡してしまい、無人のゴールへ。3点目はセービングした手からボールをこぼしてしまい、アンリに拾われてゴール。圧勝の逆転劇にスタンドは盛り上がりました。

翌日の新聞には、バルデス バターハンド(つるつる滑る)との見出し。この試合の前のチャンピオンズリーグ、デポル戦で、バルデスは同じように、凡ミスをしてチームは負けていたので、また同じミスを繰り返していたからだ。

ユナイテッドの名監督である、ファーガソン決断のとき、など散々な見出し。バターの宣伝をやれば売ってつけだと、一面には、バターを持ったバルデスの写真。既に広告のオファーもあると、彼ほど適任者はいないと、大手スーパー「テスコ」(当地はPBが多いですから)広報担当者のコメントまで。そこまでやるかと、改めて英国の大衆紙の馬鹿らしさに感服でした。

ところで、試合中は英国特有の天候、ずっと雨でした。試合前は傘をさしていた観客は、試合が始まれば皆、傘を閉じていました。みんなが見やすいようにとの配慮です。後ろの人が座っているのに、前の人が立って応援するということもありませんでした。

また、帰りの電車の駅にも整列して並んでおり、混雑なく帰れました。日本であれば、あれだけ人の多いところにいけば、車イスに多くの人がぶつかってきてどちらも嫌な思いをしますが、ここでは、まったくぶつかられることなし。英国人は、本当にマナーがよいです。フーリガンは見ませんでした。いたって平和な観戦でした。


■観戦方法

日本でホームページを調べると、アーセナル関連のホームページに行きつき、そこにスタジアムの概要があり、なんと車イス席の記述がありました。なんでも102席(だったと思う)ある! と書いてある。

試合の2ヶ月前に、メールを送ると、返事が返ってきました。

 ・車イスは介護者と共に無料
 ・予約は、専用の電話番号にかけてする

        If you have any queries regarding this please do not hesitate to contact
        Marilyn Elliott on 0207 704 4044.  from Arsenal Box Office   (一部抜粋)

ということでした。 お礼の言葉と、そこに電話するから担当者に伝えておくれと、メールを返信しました。そして記述の番号に早速、国際電話。担当者は、日本人車イスの輩から電話があるだろうと準備していたので下手な英語でも話が通じました。で、予約完了。チケットは、当日の試合前にスタジアムへ取りに来たらいいとのこと。ここで不安が。本当に予約できているのか?

ロンドンには、私の会社の元先輩(写真の真中)が住んでいます。その先輩に、ロンドンに行くので、一緒に飲みましょうと連絡をするとともに、上記のチケットが取れているか確認をお願いしました。さらに、チケットをその先輩の家に郵送してもらうことにしました。というように、万全を期したチケット手配でした。当日は、サッカー好きな先輩のフラットメイトと一緒に観戦しました。

臨場感あふれるスタジアム、肉声だけの応援の歌声、染み入るような雨風。どれもが素晴らしい最高のプレミア体験でした!


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