研究所紹介 代表プロフィール コンサルティング 講演/研修 研究員 お問い合わせ
木島英登バリアフリー研究所トップページ


Travel for All トップページ

世界の事例紹介 日本の事例紹介 日本のバリアフリーの特徴 豆知識 考察 リンク

ユニバーサルデザイン UD とは?

障害者・高齢者・健常者の区別なしに、すべての人に利用可能な製品・建物・環境などをデザインすること。

 
■提唱者 米国ノースキャロライナ州立大学 ロナルド・メイス (1974年) 

  第1原則 Equitable Use 公平な使用
  第2原則 Flexibility in Use 使用の柔軟性 
  第3原則 Simple & Intuitive Use 単純でわかりやすい
  第4原則 Perceptible Information 認知できる情報
  第5原則 Tolerance for Error 失敗に対する寛大さ
  第6原則 Low Physical Effort 少ない身体への負担
  第7原則 Size and Space for Approach and Use 利用しやすい大きさと空間

 

■ (財)共用品推進機構が提唱する「共用品・共用サービス」の定義

 身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品・施設・サービス

 原則1: 多様な人々の身体・知覚特性に対応しやすい。
    2: 視覚・聴覚・触覚など複数の方法により、わかりやすくコミュニケーションできる。
    3: 直感的でわかりやすく、心理的負担が少なく操作・利用ができる。
    4: 弱い力で扱える、移動・接近が楽など、身体的負担が少なく利用しやすい。
    5: 素材・構造・機能・手順・環境などが配慮され、安全に利用できる。

 「共用品・共用サービス」とは、次の3つを包含する概念です。
 
  1) 初めから全ての人々を対象に、適合するよう考える共用設計
  2) 一般製品の利用上の不都合をなくすバリア解消設計
  3) 福祉用具がもとで一般化した福祉目的の設計

 

■某メーカー ユニバーサルデザイン基本要項

 1: 楽な姿勢と動作への配慮
 2: 誰もが認識できる表示と表現
 3: 簡単で理解しやすい使用方法
 4: 安全・安心への心配り
 5: 五感を駆使した新しい造形

 

■宝塚造形芸術大学 堀田明裕 ユニバーサルデザインの実現に必要なフレキシビリティ

 1: 機能のフレキシビリティ (可変性を与え、適応範囲を広げる)
 2: 構造のフレキシビリティ (オプションのバリエーションで対応)
 3: 供給のフレキシビリティ (供給する機種のバリエーションで対応)
 4: 参加のフレキシビリティ (DIY的な当事者の自作)
 5: 選択のフレキシビリティ (選択して購入するための情報提供)

 

■日経デザイン ユニバーサルデザイン評価項目

 ・安全性  誰でもが安全に使え、万一失敗しても事故につながらない
 ・市場性  価格が妥当で、国内市場のみならず国際市場にも受け入れられる
 ・操作性  使用法が直感的に分かり、誰もが楽にしかも自由に操れる
 ・審美性  色やフォルムが洗練され、だれもが心理的抵抗感なくおしゃれに使える
 ・環境性  リサイクル可能な素材を用い、しかも長期に使える工夫がある

 

■ユニバーサルデザインの商品は存在しない!?

すべての人に使いやすいモノは理想ではありますが、実際には存在しません。
手すりの高さも、同じような障害でも人によって使いやすい高さは違います。
スロープの傾斜も、緩いほど誰でも使いやすいが、緩ければスペースとコストがかかってしまう。
すべての人を満足させることには限界がある。「すべての人に使いやすい」は誤認です。

ユニバーサルデザインの本質は「利用しやすい柔軟性」ではないでしょうか? 
基本としてユニバーサルデザインがあるうえで、個々の立場に合わせたバリアフリーが必要です。
多くの選択肢があること、多種多様な要求にできる限り答えられることもユニバーサルデザインだといえます。

ユニバーサルデザインとは、完成された商品やサービス、デザインではなく、
原則であり、姿勢であり、デザインを行う上での設計思想のベクトルを指した言葉ともいえます。

ユニバーサルデザインの思想が、基本的人権と同じく重要で、それが盛り込まれた上で、
商品やサービス、デザインが決定されていくことが大切です。